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九州大学 2008年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

平面上の点ABCの座標をそれぞれ(0,a)(b,0)(c,0)とする。
ただしa>0b<0c>0とする。このとき以下の問いに答えよ。

(1) 三角形BCHの垂心が点Aとなるような点Hの座標を求めよ。

(2) 線分HAの中点をM,線分BCの中点をP,線分BHの中点をQとする。
PQM=90であることを示せ。

(3)PQMを通る円の中心Nの座標を求めよ。

(4)PQMを通る円は,線分ABの中点Rおよび原点も通ることを示せ。

注  原問題の「重心」は,設問(2)以降および標準解答との整合から「垂心」の誤植と判断し,補正した。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

図形と方程式ベクトル 座標設定円の性質図形的解釈

方針

BCx 軸上にあるので,垂心条件から AHy 軸方向となり,H=(0,h) とおける。残る垂直条件で h を決めた後,中点 P,Q,M の座標を出す。(2)は内積で直角を確認し,(3)(4)は直径 PM の円に乗る条件 (XP)(XM)=0 で処理する。

解答

(1) BCx 軸上の線分なので,BCAH より Hy 軸上にある。そこで H=(0,h) とおく。さらに BACH であるから,傾きの積を用いて a0bh0c=1 すなわち (ab)(hc)=1 である。よって h=bca となり,H=(0,bca) である。実際,この値に対して CABH も成り立つ。

(2)

各中点はP=(b+c2,0),Q=(b2,bc2a),M=(0,a2bc2a)である。したがってQP=(c2,bc2a),QM=(b2,a2)となる。内積を計算するとQPQM=c2(b2)+bc2aa2=bc4+bc4=0であるから,PQM=90 である。

(3)

(2) より PQMQ を直角とする直角三角形である。したがって P,Q,M を通る円の中心は斜辺 PM の中点である。よって N=P+M2=(b+c4,a2bc4a) である。

(4)

円は PM を直径とする円であるから,点 X がこの円上にあることは (XP)(XM)=0 と同値である。

まず原点 O=(0,0) については,Py 座標が0,Mx 座標が0なので (OP)(OM)=PM=0 であり,原点は円上にある。

次に RAB の中点だから R=(b2,a2) である。よってRP=(c2,a2),RM=(b2,bc2a)となり,(RP)(RM)=bc4+bc4=0 である。したがって R も同じ円上にある。

PQM=90 なので,円の直径は PM

総評

難度5,計算量5。垂心条件を使うと座標がほぼ一意に決まり,後半は中点と内積の計算に帰着する。(2)の直角を示した時点で,P,Q,M の円は直径 PM の円と見抜けるため,(3)(4)が一気に短くなる。傾き計算では b<0,c>0 の符号に引っ張られて Hy 座標の符号を誤りやすい。15分程度で,座標を丁寧に整理して解きたい。

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出典: 九州大学 2008年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。