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九州大学 2009年度 前期日程 第2次学力試験(数学文系)文系数学 第1問

Aが直角の二等辺三角形ABCを考える.
BCの中点をMとし,線分AM1:3に内分する点をPとする.
また,点Pを通り辺BCに平行な直線と,辺ABACとの交点をそれぞれQRとする.
このとき,次の問いに答えよ.

(1) cosQMRを求めよ.

(2) QMRの2倍とQMBの大小を判定せよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

図形と方程式三角関数 座標設定三角比の利用

方針

直角二等辺三角形は相似で大きさに依存しないため,座標を置いてよい.Aを原点,ABとACを座標軸に取り,M,P,Q,Rを順に求める.(1)はMQMRの内積から余弦を出す.(2)はθ=QMRとしてcos2θを計算し,QMBの余弦と比べる.角が(0,π)の範囲にあることを確認して,余弦の大小と角の大小が逆になることを使う.

解答

(1)

直角二等辺三角形の大きさは答えに影響しないので,A=(0,0),B=(1,0),C=(0,1) とおく.このとき辺BCの中点は M=(12,12) である.PはAMを1:3に内分する点,つまりAP:PM=1:3を満たす点なので P=3A+M4=(18,18) である.

直線BCの方程式はx+y=1であり,これに平行でPを通る直線は x+y=14 である.したがって,辺ABとの交点Q,辺ACとの交点Rは Q=(14,0),R=(0,14) である.

よってMQ=(14,12),MR=(12,14)である.内積と長さは MQMR=18+18=14 であり,またMQ=MR=116+14=54である.したがってcosQMR=MQMRMQMR=14516=45である.

(2) θ=QMRとおく.(1)よりcosθ=4/5であるからcos2θ=2cos2θ1=2(45)21=32251=725である.

一方,MB=(12,12) なので MQMB=18+14=18 である.また MB=14+14=22 だからcosQMB=185422=110である.

ここで 725<110 を確認する.実際,両辺は正であり,平方して (725)2=49625<110 である.2θQMB0,πの角であり,この範囲では余弦が小さいほど角は大きい.よって 2QMR>QMB である.

直角二等辺三角形の配置

別解

解法2

方針

相似性を使って AM=4 とおく.直角三角形の斜辺の中点なので AM=BM=CM=4 であり,内分比から AP=1,PM=3 となる.相似な三角形 AQR,ABC から QR=2,さらに対称性から PQ=PR=1 を得る.MPQR に沿う直交単位ベクトルで MQ,MR,MB を表し,角を比較する.

解答

(1)

図形の大きさは角に影響しないので AM=4 とする.三角形 ABCA を直角とする直角三角形で,M は斜辺 BC の中点だからAM=BM=CM=4である.また AP:PM=1:3 よりAP=1,PM=3.QRBC なので三角形 AQRABC は相似で,相似比はAPAM=14である.BC=2AM=8 だから QR=2 である.二等辺三角形の対称性により PQR の中点であり,PQ=PR=1,MPQRとなる.

M から P へ向かう単位ベクトルを eP から R へ向かう単位ベクトルを f とする.すると ef=0 であり,MQ=3ef,MR=3e+f.したがってMQMR=91=8,MQ=MR=10.よってcosQMR=810=45.(2)

θ=QMRϕ=QMB とおく.MBQR と平行で,向きは f の向きだからMB=4f.ゆえにcosϕ=(3ef)(4f)104=110.一方,cos2θ=2(45)21=725.両辺は正で(725)2=49625<110=(110)2だから cos2θ<cosϕ である.2θ,ϕ はともに 0π の間にあり,この範囲で余弦は減少する.したがって2QMR>QMBである.

総評

難度4,計算量4,目安時間15分.座標法と,相似・斜辺中点・直交単位ベクトルを使う幾何法の2解法を収録した.内分比から AP:PM=1:3 を正しく読み,(2)では余弦の大小と角の大小が逆になる範囲を明示することが要点である.図で QRBC と対称性を確認できる.

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出典: 九州大学 2009年度 前期 文系 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。