方針
この競技は最初の目を見てから選択できるので,最初の目ごとに「そのまま点を取る場合」と「もう一度振る場合の期待値」を比較する。(1)(2)では全事象を数え上げるが,合計が以上なら点になるため,有効なのはの組だけである。(3)では各に対する条件付き期待値を表にして,局所的に有利な選択を選べば全体の期待値も最大になる。
解答
(1)
1回目を,2回目をとする。常に2回振るとき,得点はなら,ならである。したがって有効な和はである。全事象は通りだから,期待値は である。
(2)
最初の目がのときはそのまま点を取る。最初の目がのときは2回目を振るので,期待値はである。内側の有効な合計を並べると,に対して であり,総和はである。よって である。
(3)
最初の目がのとき,2回目を振ると得点が正になるのはの場合だけである。したがって,2回目を振る場合の条件付き期待値は である。各について計算するとである。
そのままにすれば得点はであるから,のときは振り直し,のときはそのままにするのがよい。表より であり,ではである。したがって期待値を最大にするには のがよい。
なお,を式で処理しても であり,は となる。整数の中では,やはりだけが該当する。
止める得点と振り直す期待値
青が橙より上にある のときだけ、2回目を振る。
総評
難度4、計算量4。期待値の問題だが,最初の目を見た後に選択できるため,最初の目ごとの条件付き期待値を比較するのが核心である。(1)(2)では合計が以上の事象を点として扱うこと,(3)では全体を一つの複雑な戦略として考えず,各で有利な方を選ぶことが採点上のポイントになる。目安時間は10分程度で,表を作って比較まで示せば誤読を防ぎやすい。