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九州大学 2011年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

1から4までの数字が1つずつ書かれた4枚のカードがある。
その4枚のカードを横一列に並べ,以下の操作を考える。

操作: 1から4までの数字が1つずつ書かれた4個の球が入っている袋から同時に2個の球を取り出す。
球に書かれた数字がijならば,iのカードとjのカードを入れかえる。
その後,2個の球は袋に戻す。

初めにカードを左から順に1,2,3,4と並べ,
上の操作を2回繰り返した後のカードについて,以下の問いに答えよ。

(1) カードが左から順に1,2,3,4と並ぶ確率を求めよ。

(2) カードが左から順に4,3,2,1と並ぶ確率を求めよ。

(3) 左端のカードの数字が1になる確率を求めよ。

(4) 左端のカードの数字の期待値を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

確率 数え上げ、期待値、状態分類

方針

1回の操作は4枚のうち2枚を選んで交換するので、各回6通り、2回では順序付きで36通りを数える。(1)(2)は目的の並びになる交換の組を直接数える。(3)はカード1の位置だけを追い、1回で同じ位置に残る確率と指定した別位置に移る確率から2回後の確率を出す。(4)はカード1以外のカードの対称性を使い、左端にある数字の分布から期待値を求める。

解答

(1)

1回の操作では、交換する2枚のカードを 4C2=6 通りから選ぶ。2回の操作は順序付きで考えるので、全体は 62=36 通りである。

2回後に元の並び 1,2,3,4 に戻るには、1回目と2回目で同じ2枚を交換すればよい。1回目の選び方は6通りで、それぞれ2回目は同じ組に限られる。したがって有利な場合は6通りであり、確率は 636=16 である。

(2)

並び 4,3,2,1 は、もとの並びから見ると、カード1と4を入れかえ、同時にカード2と3を入れかえた状態である。したがって2回の操作では、交換 (1,4) と交換 (2,3) を1回ずつ行う必要がある。

この2つの交換の順序は (1,4) の後に (2,3),(2,3) の後に (1,4) の2通りである。よって確率は 236=118 である。

(3)

カード1の位置だけを追う。1回の操作でカード1が同じ位置に残るのは、交換する2枚にカード1が含まれない場合である。カード1以外の3枚から2枚を選ぶので 3C2=3 通りあり、確率は 36=12 である。また、カード1が指定した別の1つの位置へ移るには、その位置のカードとカード1を交換する必要があるので、確率は 16 である。

2回後にカード1が左端にある場合は、1回ごとの位置の動きで考えると、左端に残り続ける場合と、いったん他の3位置へ移ってから左端へ戻る場合である。したがって(12)2+3(16)2=14+336=13である。

(4)

(3) より、左端のカードが1である確率は 1/3 である。カード2,3,4は初期位置が左端でないという点で対称なので、2回後に左端にある確率はそれぞれ等しい。したがってそれぞれ 1133=29 である。

よって左端のカードの数字の期待値は113+229+329+429=13+(2+3+4)29=13+2=73である。

総評

交換操作を順序付きで数える確率問題である。(1)(2)は全36通りを意識すれば短く処理できる。(3)(4)は全ての並びを列挙するより、カード1の位置だけを見る方が速く、期待値ではカード2,3,4の対称性を使うと計算が軽くなる。目安時間は15分程度。

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出典: 九州大学 2011年度 前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。