方針
区間 には の零点がないので、 は と同値に扱える。積の微分を用いて と表し、この右辺を とおく。 なので単調減少し、区間の左端で 、右端で に発散することから、零点がただ1つある。最後に の符号が区間内で一定であることを使い、その零点で極値をとることを示す。
解答
である。 となるのは のときである。したがって、区間 では である。
この区間で を考える。積の微分を用いると、各因子を1つずつ微分した項の和になるのでである。ここで だから である。
右辺を とおく。すると であるから、 はこの区間で単調に減少する。
また、 のとき、項 が に発散し、他の項は有限の値に近づく。したがって である。一方、 のとき、項 が に発散し、他の項は有限の値に近づく。したがって である。
よって単調減少性と連続性から、この区間に を満たす点がただ1つ存在する。区間内では なので、これは を満たす点がただ1つ存在することと同値である。
さらに、 はその点の左側で正、右側で負である。 は区間内で0にならないので符号が一定であり、 の符号はその1点を境に必ず変化する。したがって は区間 でただ1つの極値をとる。
別解
解法2(ロルの定理と次数)
方針
多項式 は を相異なる零点にもつ。隣り合う零点の間ごとにロルの定理を使えば、導関数の零点が少なくとも1つずつ得られる。一方 は 次式なので、全体でそれ以上の零点をもてない。最後に区間内で の符号が一定であることから、その1点が実際に極値を与えると確認する。
解答
は 次多項式であり、相異なる零点をもつ。各 について、閉区間の両端で の値は0である。したがってロルの定理により、開区間には となる点が少なくとも1つ存在する。
このような区間は互いに交わらず、全部で 個ある。一方、 は 次多項式だから、相異なる実数解を 個より多くもつことはできない。よって各区間には となる点がちょうど1つずつ存在する。
さらに、各区間の内部では であり、連続性から符号は一定である。両端では0、内部では同符号の0でない値をとるので、区間内のただ1つの停留点で、符号が正なら極大値、負なら極小値をとる。したがって は各区間でただ1つの極値をとる。
総評
難度7、計算量5。目安時間は20分。積で定義された多項式の微分を、そのまま展開せず の形で扱うのが決め手である。区間内には根がないため割り算が正当化でき、 の単調減少性に帰着する。左端で 、右端で になる項がそれぞれ 、 であることを明示すると、零点の存在と一意性がはっきりする。最後に、導関数の零点があるだけでなく符号が変わるので極値である、と書くのが重要である。 第2解法は、隣接する零点間へロルの定理を適用し、導関数の次数で個数を確定する問題の意図に沿った方法である。