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九州大学 2013年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

a>1とし,2つの曲線y=x(x0),y=a3x(x>0)を順にC1C2とする。
また,C1C2の交点PにおけるC1の接線をl1とする。
以下の問いに答えよ。

(1) 曲線C1y軸および直線l1で囲まれた部分の面積をaを用いて表せ。

(2)PにおけるC2の接線と直線l1のなす角をθ(a)とする
(0<θ(a)<π2)
このとき,limaasinθ(a)を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

微分積分 接線・法線面積計算極限計算

方針

交点 Px=a3/x から求める。P における C1 の接線を出し、y 軸から x=a2 まで、接線と C1 の差を積分する。(2)は2本の接線の傾きを求め、直線のなす角の正弦を、方向ベクトル (1,m1),(1,m2) の面積公式で表す。最後に a を掛けて極限を取る。

解答

(1)
交点 P では x=a3x である。x>0 より x3/2=a3 なので x=a2,y=a である。したがって P=(a2,a) である。 C1:y=x の導関数は y=12x なので、点 P における接線 l1 の傾きは 1/(2a) である。よって l1:ya=12a(xa2) すなわち y=x2a+a2 である。

求める面積は、0xa2 で接線が曲線 C1 の上にある部分の面積である。したがって S=0a2(x2a+a2x)dx である。計算すると S=[x24a+a2x23x3/2]0a2 =a34+a322a33=a312 である。

(2) C2:y=a3/x の導関数は y=a3x2 である。x=a2 における傾きは 1a である。したがって2本の接線の傾きは m1=12a,m2=1a である。

傾き m1,m2 の2直線のなす角 θ について、方向ベクトルを (1,m1),(1,m2) と考えると sinθ=m1m21+m121+m22 である。よってsinθ(a)=32a1+14a21+1a2である。したがってasinθ(a)=321+14a21+1a2であり、a とすると limaasinθ(a)=32 である。

総評

難度5、目安20分。交点 P=(a2,a) と2本の接線の傾きが主要な配点箇所である。(1)では平方根曲線が下に凸なので接線が曲線の上側にあることと、積分区間が [0,a2] であることを明記したい。(2)は角そのものを求めず、方向ベクトルのなす角の正弦を使うと短い。傾きの差の絶対値を落とすこと、C2の微分で分母を x のままにすることが典型ミスである。極限はaを掛けた式を先に整えてから代入する。

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出典: 九州大学 2013年度 前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。