方針
交点は2つの放物線の方程式を等置して得る2次方程式で判定する。異なる2点で交わる条件は判別式が正であること。面積は、上側と下側の差が根の間で下に凸の2次式の反対になるため、交点の具体的な位置ではなく2根の間隔だけで表せる。面積9から判別式の値を固定し、 を で表す。最後は放物線 を平方完成して頂点座標を で表し、 とおいて を消去する。軌跡では が全実数を動くので、得られた放物線全体が対象になることも確認する。
解答
(1)
交点の 座標は を満たす。すなわち である。2つの放物線が異なる2点で交わるためには、この2次方程式が異なる2つの実数解をもてばよい。判別式は であるから、求める条件は である。
(2)
以下、(1)の条件を満たすとする。交点の 座標を とし、 とする。判別式を とおくと、方程式 の2解の差は である。
2つの放物線の差を取ると である。これは で0になり、 では正である。したがって と書ける。囲まれる部分の面積 はである。ここに を代入すると である。
面積が9であるから であり、 となる。 なので である。よって より である。
(3)
放物線 の頂点を求める。平方完成すると であるから、頂点は である。
(2) より だから、頂点を とおくと である。 を代入して を得る。
逆に、任意の実数 に対して とすれば対応する頂点が得られる。したがって軌跡は である。図示すると、頂点 をもち、上に開く放物線全体である。
頂点の軌跡を図示すると次の放物線全体である。
総評
難度5、計算量5。目安時間は18分。交点条件は判別式、面積条件は2根の間隔に帰着する標準的な流れである。面積公式を丸暗記で使うより、 を積分して を出すと係数ミスを防げる。頂点の 座標では、 の頂点が である点に注意する。最後は が全実数を動くので、軌跡は放物線の一部ではなく全体である。 頂点軌跡は実図で全体を確認できるようにした。