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九州大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

座標平面上の2つの放物線C1:y=x2C2:y=x2+ax+bを考える。ただし,a,bは実数とする。

(1) C1C2が異なる2点で交わるためのa,bに関する条件を求めよ。

以下,a,bが(1)の条件を満たすとし,
C1C2で囲まれる部分の面積が9であるとする。

(2) baを用いて表せ。

(3) aがすべての実数値をとって変化するとき,
放物線C2の頂点が描く軌跡を座標平面上に図示せよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

関数積分図形と方程式 判別式面積計算軌跡

方針

交点は2つの放物線の方程式を等置して得る2次方程式で判定する。異なる2点で交わる条件は判別式が正であること。面積は、上側と下側の差が根の間で下に凸の2次式の反対になるため、交点の具体的な位置ではなく2根の間隔だけで表せる。面積9から判別式の値を固定し、ba で表す。最後は放物線 C2 を平方完成して頂点座標を a で表し、X=a/2 とおいて a を消去する。軌跡では a が全実数を動くので、得られた放物線全体が対象になることも確認する。

解答

(1)

交点の x 座標は x2=x2+ax+b を満たす。すなわち 2x2axb=0 である。2つの放物線が異なる2点で交わるためには、この2次方程式が異なる2つの実数解をもてばよい。判別式は (a)242(b)=a2+8b であるから、求める条件は a2+8b>0 である。

(2)

以下、(1)の条件を満たすとする。交点の x 座標を α,β とし、α<β とする。判別式を D=a2+8b とおくと、方程式 2x2axb=0 の2解の差は βα=D2 である。

2つの放物線の差を取ると C2C1=2x2+ax+b である。これは x=α,β で0になり、α<x<β では正である。したがって 2x2+ax+b=2(xα)(βx) と書ける。囲まれる部分の面積 SS=αβ2(xα)(βx)dx=20βαu{(βα)u}du=(βα)33である。ここに βα=D/2 を代入すると S=13(D2)3=D3/224 である。

面積が9であるから D3/224=9 であり、D3/2=216=63 となる。D>0 なので D=36 である。よって a2+8b=36 より b=36a28 である。

(3)

放物線 C2:y=x2+ax+b の頂点を求める。平方完成すると y=(xa2)2+a24+b であるから、頂点は (a2,a24+b) である。

(2) より b=(36a2)/8 だから、頂点を (X,Y) とおくと X=a2,Y=a24+36a28=a2+368 である。a=2X を代入して Y=4X2+368=12X2+92 を得る。

逆に、任意の実数 X に対して a=2X とすれば対応する頂点が得られる。したがって軌跡は y=12x2+92 である。図示すると、頂点 (0,9/2) をもち、上に開く放物線全体である。

頂点の軌跡を図示すると次の放物線全体である。

総評

難度5、計算量5。目安時間は18分。交点条件は判別式、面積条件は2根の間隔に帰着する標準的な流れである。面積公式を丸暗記で使うより、2(xα)(βx) を積分して (βα)3/3 を出すと係数ミスを防げる。頂点の y 座標では、x2+ax+b の頂点が a2/4+b である点に注意する。最後は a が全実数を動くので、軌跡は放物線の一部ではなく全体である。 頂点軌跡は実図で全体を確認できるようにした。

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出典: 九州大学 2015年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。