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九州大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

(a,0)を通り,曲線y=exe2xに接する直線が存在するような
定数aの値の範囲を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安22

関数微分指数・対数 接線・法線置換、範囲評価

方針

接点を t、さらに u=et>0 とおき、接線の x 切片 au の関数として表す。水平接線となる u=1/2 を除き、左右の区間ごとに微分・端点極限を調べて値域を求める。

解答

接点の x 座標を t とし、u=et とおく。すると u>0 であり、曲線上の点の y 座標は ete2t=uu2 である。また導関数は y=ex+2e2x だから、接点での傾きは u+2u2=u(2u1) である。 u=12 のとき傾きは0で、接線は y=14 となり x 軸上の点を通らない。よって u12 とする。接線が x 軸と交わる点の x 座標を a とすると 0(uu2)=u(2u1)(at) であるから a=tuu2u(2u1)=logu1u2u1 である。そこで ϕ(u)=logu1u2u1 とおき、この値域を調べる。

微分するとϕ(u)=1u+1(2u1)2=(u1)(4u1)u(2u1)2である。

まず 0<u<12 を考える。この区間では u=14 で増減が変わり、ϕ(u) はそこで最小となる。また limu0+0ϕ(u)=,limu1/20ϕ(u)= である。最小値は ϕ(14)=log43/41/2=log4+32 である。したがってこの区間から得られる aalog4+32 である。

次に u>12 を考える。この区間では u=1 で最大となり、ϕ(1)=0 である。またlimu1/2+0ϕ(u)=,limuϕ(u)=である。したがってこの区間から得られる aa0 である。

以上より、求める範囲は a0,alog4+32 である。

別解

解法2(接点パラメータtのまま増減表を作る)

方針

接点 t における接線の x 切片を ψ(t) として直接求める。u=et は微分の符号整理にだけ使い、t=log2 の水平接線を境にした2本の枝の値域を増減表とグラフで確認する。

解答

曲線を y=f(x)=exe2x とする。接点を t とすれば、接線はy=f(t)+f(t)(xt)である。これが (a,0) を通るための条件はa=tf(t)f(t)=t1et2et1=:ψ(t)である。ただし f(t)=0、すなわち t=log2 のとき、接線は y=1/4x 軸と交わらないので除く。

u=et とおけばψ(t)=(u1)(4u1)(2u1)2.分母は正であり、u=1t=0u=1/4t=log4 に対応する。

まず t<log2 では u>1/2 である。この枝では t=0 で極大となりψ(0)=0.またlimtψ(t)=,limt(log2)0ψ(t)=だから、この枝の値域は(,0]である。

次に t>log2 では 0<u<1/2 であり、t=log4 で極小となる。その値はψ(log4)=log411/42(1/4)1=log4+32.さらにlimt(log2)+0ψ(t)=,limtψ(t)=だから、この枝の値域は[log4+32,)である。以上よりa0またはalog4+32である。

総評

難度6、目安時間22分。接線の存在条件を、接線の x 切片の値域として見るのが核心である。u=et に置くと式は1変数になるが、u=12 の水平接線を除くこと、そこで値域が2つの区間に分かれることを明示する必要がある。採点では、接線の切片公式、ϕ(u) の符号、端の極限、最終的な和集合の形が重要である。

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出典: 九州大学 2020年度 一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。