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九州大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

袋の中に最初に赤玉2個と青玉1個が入っている。次の操作を考える。

(操作) 袋から1個の玉を取り出し,
それが赤玉ならば代わりに青玉1個を袋に入れ,青玉ならば代わりに赤玉1個を袋に入れる。
袋に入っている3個の玉がすべて青玉になるとき,硬貨を1枚もらう。

この操作を4回繰り返す。
もらう硬貨の総数が1枚である確率と,
もらう硬貨の総数が2枚である確率をそれぞれ求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

確率 状態分類確率漸化式数え上げ

方針

袋の中の状態は赤玉の個数だけで決まる。赤玉が r 個あるとき、赤を引く確率は r/3 で赤玉数は r1、青を引く確率は (3r)/3 で赤玉数は r+1 になる。硬貨は操作後の赤玉数が0になったときにもらうので、赤玉数と硬貨枚数を組にして4回分の遷移表を作る。

解答

赤玉の個数を r とする。袋には常に3個の玉が入っているので、赤玉が r 個のとき、次の操作でrr1となる確率は r3,rr+1となる確率は 3r3である。ただし、操作後に r=0 となったとき硬貨を1枚もらう。

赤玉数と硬貨の枚数を (r,c) で表す。最初は (2,0) である。1回目の操作後は (1,0):23,(3,0):13 である。

2回目の操作後は(0,1):2313=29,(2,0):2323+131=79である。

3回目の操作後は、(0,1) からは必ず青玉を引いて (1,1) へ移り、(2,0) からは赤を引けば (1,0)、青を引けば (3,0) へ移る。したがって(1,1):29,(1,0):7923=1427,(3,0):7913=727である。

4回目の操作後に硬貨の総数が1枚になる場合を集める。(1,1) から赤を引くと (0,2) になって硬貨は2枚になるので、硬貨1枚の場合には青を引く必要があり、その確率は 2923=427 である。また (1,0) から赤を引くと (0,1) になり、確率は 142713=1481 である。したがって硬貨の総数が1枚である確率は 427+1481=12+1481=2681 である。

硬貨の総数が2枚になるには、3回目の時点で (1,1) にあり、4回目に赤玉を引いて再びすべて青玉になる必要がある。その確率は 2913=227 である。

別解

解法2(2回単位の状態遷移)

方針

2回の操作を1組として、偶数回後の赤玉数を0個または2個の2状態にまとめる。2組分の遷移だけで硬貨1枚・2枚の経路を数える。

解答

2回を1組にして見ると、偶数回後の赤玉数は 0 または 2 だけである。赤玉2個の状態から2回操作すると、2回目に硬貨をもらって赤玉0個になる確率は 2313=29 であり、赤玉2個に戻る確率は 7/9 である。また赤玉0個の状態から2回操作すると、赤玉0個に戻って硬貨を1枚もらう確率は 1/3、赤玉2個になる確率は 2/3 である。

4回後に硬貨2枚となるのは 200 の場合だけなので 2913=227 である。硬貨1枚となるのは 202 または 220 の場合であり、2923+7929=427+1481=2681となる。

総評

難度5、計算量5。目安時間は18分。玉の色の並びではなく赤玉数だけを状態にするのが重要である。硬貨は「すべて青玉になった瞬間」にもらうため、状態 (0,c) にいることと、次に硬貨をもらうことを混同しないようにしたい。4回だけなら1回ごとの遷移表で十分だが、2回ごとにまとめる別解は計算量が少なく、理系前期第4問の長い回数にもつながる。分母を 81 にそろえて最後の合算を明示すると、1 枚と 2 枚の取り違えを防げる。

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出典: 九州大学 2015年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。