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九州大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

座標平面内の曲線y=x3+ax2+bx+c
(c,0)においてx軸に接しているとする。
ただし,abは実数,c>0である。
以下の問いに答えよ。

(1)
abをそれぞれcを用いて表せ。

(2)
この曲線とx軸で囲まれた部分の面積をSとする。
Sを最小にするcの値を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

微分積分関数 接線・法線、展開・因数分解、面積計算

方針

接点 x=c が三次方程式の重解であることから因数分解し、残る一次因子を定数項で決める。面積はもう一つの交点から接点まで積分し、u=x+1/c によって区間長 c+1/c だけに依存する形へ直す。

解答

(1)(c,0)x 軸に接するので、x=cx3+ax2+bx+c=0の重解である。したがってx3+ax2+bx+c=(xc)2(x+d)と置ける。定数項の比較から c2d=c であり、c>0 より d=1/c である。よって(xc)2(x+1c)=x3+(1c2c)x2+(c22)x+cとなり、a=1c2c,b=c22を得る。

(2) もう一つの交点は x=1/c であり、区間 [1/c,c] では曲線は x 軸の上側にある。したがってS=1/cc(xc)2(x+1c)dxである。ここでu=x+1c,L=c+1cと置くと xc=uL、積分区間は 0uL となる。ゆえにS=0Lu(uL)2du=L412=112(c+1c)4である。c>0 ではc+1c2で、等号は c=1 のときに限る。したがって S を最小にする値はc=1である。

別解

解法2

方針

接点条件を F(c)=F(c)=0 という2本の式にして a,b を直接消去する。面積は区間全体を 0t1 へ正規化し、積分値が区間長の4乗に比例することを使う。

解答

(1) F(x)=x3+ax2+bx+cと置く。接点条件はF(c)=0,F(c)=0である。c>0 を用いて第1式を c で割るとc2+ac+b+1=0であり、第2式は3c2+2ac+b=0である。差を取れば2c2+ac1=0だからa=1c2cとなる。これを戻すとb=c22を得る。

(2) (1) の係数を用いるとF(x)=(xc)2(x+1c)である。区間長をL=c+1cとし、x=1c+Lt(0t1)と置く。このときx+1c=Lt,xc=L(t1),dx=LdtだからS=L401t(t1)2dt=L4(1223+14)=L412である。したがって S の最小化は L=c+1/c の最小化と同じであり、c=1のときに最小となる。

総評

接線条件を重解または連立方程式として読み替え、面積を1変数の不等式へ落とす問題である。目安時間は15〜18分。(1) は定数項が c であることから残る根が 1/c と決まる。(2) では曲線が積分区間で x 軸の上側にあることを確認し、積分を独立表示で丁寧に組む。解法1は因数分解、解法2は接点条件の連立と区間の正規化を使う。どちらでも面積が (c+1/c)4/12 となることを相互に検算できる。

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出典: 九州大学 2018年度 前期 第1問 数学(文系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。