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九州大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

3つの部品a,b,cからなる製品が多数入った箱がある。
製品を1つ取り出したとき,
部品a,b,cが不良品である確率について次のことがわかっている。

・部品aが不良品である確率はpである。

・部品aが不良品でないとき,部品bが不良品である確率はqである。

・部品aが不良品であるとき,部品bも不良品である確率は3qである。

・部品bが不良品でないとき,部品cが不良品である確率はrである。

・部品bが不良品であるとき,部品cも不良品である確率は5rである。
ただし,0<p<10<q<13
0<r<15である。以下の問いに答えよ。

(1)
製品を1つ取り出したとき,
部品a,bの少なくとも一方が不良品である確率をpqを用いて表せ。

(2)
製品を1つ取り出したとき,
部品cが不良品である確率をpqrを用いて表せ。

(3)
製品を1つ取り出したところ部品cが不良品であった。
このとき,部品bも不良品である確率をpqを用いて表せ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

確率 条件付き確率、包除原理、場合分け

方針

不良事象を A,B,C と置く。まず全確率の公式で P(B) を求め、(1) は和事象、(2) は B の有無による全確率、(3) はベイズの公式で順に処理する。

解答

部品 a,b,c が不良である事象をそれぞれ A,B,C とする。

(1) 全確率の公式からP(B)=P(A)P(BA)+P(Ac)P(BAc)=3pq+(1p)q=q(1+2p)である。また P(AB)=3pq だからP(AB)=P(A)+P(B)P(AB)=p+qpqとなる。

(2) P(CB)=5rP(CBc)=r なのでP(C)=5rP(B)+r{1P(B)}=r{1+4q(1+2p)}である。

(3) P(BC)=P(B)P(CB)=5rq(1+2p)だからP(BC)=P(BC)P(C)=5q(1+2p)1+4q(1+2p)を得る。

別解

解法2

方針

(1) は余事象 AcBc を直接計算する。(2)(3) は B の周辺確率を β と置き、二段階の確率表として整理する。

解答

(1) a,b がともに良品である確率はP(AcBc)=P(Ac)P(BcAc)=(1p)(1q)である。したがって少なくとも一方が不良である確率は1(1p)(1q)=p+qpqとなる。

(2) まずβ=P(B)=3qp+q(1p)=q(1+2p)と置く。部品 b の状態と部品 c の条件付き確率はBBc確率β1βP(C)5rrと整理できる。よってP(C)=5rβ+r(1β)=r{1+4q(1+2p)}である。

(3) 上の表で C が起こった場合のうち B 側に属する割合を取ればP(BC)=5rβ5rβ+r(1β)である。β=q(1+2p) を代入し、r を約分するとP(BC)=5q(1+2p)1+4q(1+2p)となる。

総評

条件付き確率を段階的に合成する問題である。目安時間は15分前後。最初に P(B)=q(1+2p) を確定すると、(2)(3) の式が一つの記号で見通せる。(1) は包除原理でも余事象でも処理できる。解法2の確率表は、P(CB)P(CBc) を取り違えにくい。最後に r が約分されるのは、B の有無にかかわらず C の確率が共通因子 r をもつためである。

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出典: 九州大学 2018年度 前期 第4問 数学(文系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。