問題
3つの部品a,b,cからなる製品が多数入った箱がある。製品を1つ取り出したとき,部品a,b,cが不良品である確率について次のことがわかっている。
・部品aが不良品である確率はである。
・部品aが不良品でないとき,部品bが不良品である確率はである。
・部品aが不良品であるとき,部品bも不良品である確率はである。
・部品bが不良品でないとき,部品cが不良品である確率はである。
・部品bが不良品であるとき,部品cも不良品である確率はである。ただし,,,である。以下の問いに答えよ。
(1)製品を1つ取り出したとき,部品a,bの少なくとも一方が不良品である確率を,を用いて表せ。
(2)製品を1つ取り出したとき,部品cが不良品である確率を,,を用いて表せ。
(3)製品を1つ取り出したところ部品cが不良品であった。このとき,部品bも不良品である確率を,を用いて表せ。
出典:九州大学 2018年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第4問
方針
解法1
不良事象を と置く。まず全確率の公式で を求め、(1) は和事象、(2) は の有無による全確率、(3) はベイズの公式で順に処理する。
解法2
(1) は余事象 を直接計算する。(2)(3) は の周辺確率を と置き、二段階の確率表として整理する。
解答
解法1
部品 が不良である事象をそれぞれ とする。
(1)
全確率の公式から
である。また だから
となる。
(2)
、 なので
である。
(3)
だから
を得る。
解法2
(1)
がともに良品である確率は
である。したがって少なくとも一方が不良である確率は
となる。
(2)
まず
と置く。部品 の状態と部品 の条件付き確率は
と整理できる。よって
である。
(3)
上の表で が起こった場合のうち 側に属する割合を取れば
である。 を代入し、 を約分すると
となる。