問題
正の定数に対して座標空間内の3点,,を定める。また,平面上の点に対して,線分の中点をとする。ただし,点の座標は正である。このとき,以下の問いに答えよ。
(1) 点は線分上の点とする。定数に対し,点を位置に固定したとき,を最小とする点の座標を求めよ。また,このときのを求めよ。
(2) (1)で求めた点に対して,とのなす角がであることを示せ。
(3) 点はを満たしながら動くとする。(1)で求めた点と3点を頂点とする四面体の体積が最大となる点の座標と,そのときの四面体の体積を求めよ。
方針
解法1(座標と行列式で体積を求める)
点 を 軸上の座標で表し、距離の二乗を平方完成して最短点を決める。直交は内積で確認し、四面体の体積は3本の位置ベクトルの行列式で表して、制約円上で最大化する。
解法2(正射影と底面・高さで体積を求める)
は点 の線分 への正射影であると捉える。(3)では三角形 を底面に選び、外積で底面積、平面 への点 の距離で高さを求める。
解答
解法1(座標と行列式で体積を求める)
(1)
点Cを とおく。点Aは であるから、線分 の中点 は である。
点 は線分 上にあるので とおける。このとき
である。 を含むのは だけであり、 は に含まれる。したがって最小となるのは のときである。
よって であり、このときの最小値は である。
(2)
(1)で求めた点 に対して であり、 である。したがって内積は である。よって と のなす角は である。
(3)
条件 より、 であるから である。ここで なので すなわち である。
四面体 の体積を求める。3つのベクトル を用いると
である。第3列で展開すると
であるから である。 は正の定数なので、体積を最大にするには を最大にすればよい。条件 より であり、等号は のとき成り立つ。したがって体積が最大となる点Cは であり、そのときの体積は である。
解法2(正射影と底面・高さで体積を求める)
(1)
である。線分 は 軸上の の部分である。 の 座標は で、この範囲内にあるから、 の直線 への正射影は
である。したがって
(2)
正射影の性質から である。一方、 は と平行だから
であり、なす角は である。
(3)
より
すなわち
である。
三角形 を底面に選ぶ。
だから
よって底面積は
平面 の法線ベクトルは と平行である。点 からこの平面までの距離は
である。 は と、平面上の点 の中点なので、 から平面 までの距離はその半分、
である。したがって
制約円の上半分で が最大となるのは
のときである。よって