方針
原点から3頂点へのベクトルを とし、3本の中点連結線の方向ベクトルを表す。直交条件と辺長条件を内積の連立方程式へ変換して長さ・内積を決定し、角度と外接球中心を求める。
解答
とおく。また とする。
直線 の方向ベクトルは、それぞれとしてよい。例えば は の中点 と の中点 を結ぶからである。
また、与えられた辺の長さから である。
直交条件を内積で書くと より である。したがって を得る。同様に から であり、 から である。
よって である。さらにとなる。
(1)
直線 の方向ベクトルは であり、直線 の方向ベクトルは としてよい。したがって、なす角 の余弦はである。ここで であり、 だから である。 より である。
(2)
外接球の中心を表すベクトルを とする。点Oと点Aから等距離である条件は であり、これは と同値である。同様に である。
ここで とおくと であり、同様に である。したがってこの が外接球の中心である。
外接球の半径 は であるからである。よって求める半径は である。
別解
解法2(直交する3本の中点連結線を基底にする)
方針
中点連結線の方向ベクトルを と置くと、仮定より互いに直交する。頂点ベクトルをこの3本で逆表示し、辺長から を直接決める。直交基底なので角度も外接球半径もピタゴラス型に計算できる。
解答
とする。3本の中点連結線の方向ベクトルをとおく。仮定より は互いに直交する。
これらを逆に解くとである。したがってよってこれを解いてを得る。
(1)
直線 の方向は直線 の方向はである。したがってまただから よりである。
(2)
点を考える。直交性より一方、であり、符号が変わっても直交成分の二乗和は同じなので についても同様である。したがって は から等距離にあり、外接球の中心である。半径はとなる。
総評
難度7、目安時間28分。中点を結ぶ直線の方向ベクトルを正しく作り、直交条件を内積表へ変換できるかが最重要である。計算は長く見えるが、直交条件から 、、 が順に出る構造に気づくと整理しやすい。外接球では中心の条件を距離の二乗で書き、 の形にするのが採点上の山場である。内積記号の取り違えと、直線のなす角で絶対値を忘れるミスに注意したい。