方針
まず次数だけで候補を2次以下に絞る。第1式では左辺の次数が 、右辺の次数が になるので、 が得られる。これを第2式の次数比較に入れると、高次の場合は左辺の次数が右辺の最大次数を上回って矛盾する。2次以下まで落とした後は、 を一般の2次式で置き、2つの恒等式を係数比較して一意に決める。
解答
(1) 、 は0でないので、それぞれの次数を とおく。第1式 では、左辺の次数は であり、右辺の最高次項は から出るので次数は である。したがって が成り立つ。特に である。
ここで と仮定する。このとき である。第2式 の左辺の次数は である。一方、右辺の次数は高くても である。 なら左辺の次数は 、右辺の次数は高くても で矛盾する。 なら であるから、次数の一致には が必要である。しかしこれは を意味し、 に反する。したがって は不可能であり、 である。さらに より も従う。
(2)
(1)より とおける。第1式に代入すると である。右辺を展開して係数を比較すると を得る。
次に第2式へ代入する。 なので であり、右辺は である。これを整理すると である。係数比較により となる。よって であり、さらに から を得る。また 、 である。したがって である。
別解
解法2
方針
次数比較で2次以下を示した後、第1式の偶奇性を利用して を最初から偶関数として置く。未知係数を2個まで減らし、第2式の係数比較を短く行う。
解答
(1)
、 とする。第1式の最高次数を比べるとである。特に である。もし なら、第2式の左辺の次数はである。一方、右辺の次数は高くてもである。 では だから矛盾する。よって 、さらに である。
(2)
第1式の左辺と定数7は偶関数であり、 は0にならないから、 も偶関数である。(1)よりとおける。第1式はとなるので、文字 を用いればである。これを第2式へ代入するとを得る。係数比較によりだから、、 である。したがってである。
総評
難度5、目安時間18分。前半は次数比較の不等式処理が得点差になる。第1式から を確定させ、第2式では「右辺で取り得る最高次数」を上から押さえると高次の場合を排除できる。後半の係数比較は標準的だが、 の項で が に出ること、定数項から が出ることを取り違えやすい。次数の上限を示してから一般形を置く順序を守ると答案が安定する。