方針
指数関数の接線をまず正確に求める。 は下に凸なので、接線は曲線の下側にあり、 は から接点 までの「曲線−接線」の積分で表せる。 は接線と両軸でできる三角形なので、 切片と 切片から面積を出す。最大値は の微分で判定し、最後の極限では多項式に が掛かった項が0に近づくことを使う。
解答
(1)
曲線を とおくと である。したがって点 における接線の傾きは であり、接線の方程式は である。整理して を得る。
(2) は を満たすので下に凸であり、曲線は接線より上にある。よって、曲線、接線、 軸で囲まれた面積は である。すなわち である。
各項を積分すると である。したがってである。
(3)
接線の 切片は である。また、接線の方程式で とすると より、 切片は である。したがってである。
これを微分するととなる。 で 、 だから、 の符号は の符号で決まる。よって は で最大となる。そのとき である。
(4)
(2)、(3)より である。 のとき、、、 はいずれも0に近づく。したがって指数関数を含む項はすべて0に近づき、 である。
別解
解法2
方針
接線の切片から三角形面積を求め、 と置いて最大化する。最後は を先に整理すると高次の項が相殺することを利用する。
解答
(1)
接点での微分係数は だから、接線はである。
(2)
曲線は下に凸なので、曲線と接線の差を積分してを得る。
(3)
接線の 切片と 切片はだからである。 とおけばであり、より 、すなわち で最大となる。最大値は である。
(4)
2つの面積を足すと高次項が相殺してとなる。したがってである。
総評
難度5、目安時間24分。接線の式、面積積分、切片による三角形面積が順に問われる標準的な微積分問題である。 では曲線が接線の上側にあることを で確認してから積分すると符号ミスを避けられる。 の最大値では、 の微分で をくくり出すと符号判定が明確になる。最後の極限は、計算結果を展開せず「多項式 指数減衰」の項だけを見ればよい。