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九州大学 2020年度
理系数学 前期 第5問

問題

座標空間において,中心,半径1で平面内にある円をとする。を底面とし,の部分にある高さ3の直円柱(内部を含む)をとする。点軸を含む平面でを2つの立体に分け,を含む方をとする。以下の問いに答えよ。

(1) とする。平面を切ったときの断面積を求めよ。また,の体積を求めよ。

(2) 軸のまわりに1回転させてできる立体の体積を求めよ。

出典:九州大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第5問

方針

解法1(x切断を回転して円環の面積を積分する)

切断平面を と定め、底面を含む側を と表す。(1)は の断面積、(2)は同じ断面を 軸の周りに回転してできる円環の内外半径を求め、 で積分する。

解法2(底面上の高さ積分と断面の極座標を使う)

(1)の体積は、底面円盤上の各点 に高さ を立てた立体として二重積分し、円盤の重心対称性を使う。(2)は 断面を極座標で見て、回転後に実現する半径の連続区間を求める。

解答

解法1(x切断を回転して円環の面積を積分する)

軸を含む平面を求める。 軸の方向ベクトルは であり、原点から点 へ向かうベクトルは である。したがってこの平面は である。

底面 にあり、かつ であるから、 を含む側は の側である。よって立体 で表される。

(1)

とし、平面 で切る。このとき であるから である。各 に対して なので、断面積

である。

したがって の体積は

である。ここで は半径1の半円の面積 である。

(2)

を固定し、 とおく。この断面は 平面内で を満たす領域である。

この領域を 軸のまわりに回転させる。 軸からの距離は である。最小距離は のとき である。最大距離は のとき である。断面領域内で距離はこの間を連続的に動くので、回転後の における断面は内半径 、外半径 の円環である。

したがってその断面積は

である。 より、求める体積は

である。

解法2(底面上の高さ積分と断面の極座標を使う)

軸を含む平面は

である。底面円盤は かつ にあるので、 を含む側は である。したがって

(1)

とし

とおく。断面では だから

体積は別の見方をすると、底面円盤

上に高さ を立てたものなので

とおけば、単位円盤上で の積分は対称性により0である。よって

(2)

の断面で、 軸からの距離を

とする。領域 は連結なので、 の値域も区間になる。最小値は

最大値は

である。したがって回転後の断面は円環になり、その面積は

ここで だから

固定した における元の断面と、回転後の円環の半径は次図の関係である。