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九州大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

aを正の実数とし,放物線C:y=x22axa3+10aを考える。以下の問いに答えよ。

(1) 放物線Cと直線l:y=8x+6が接するようなaの値を求めよ。

(2) aが(1)で求めた値のとき,放物線C,直線ly軸で囲まれた図形の面積を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安13

微分積分 接線・法線面積計算判別式

方針

放物線と直線が接する条件は、交点を求める二次方程式の判別式が0であることに対応する。まず Cl を作り、判別式を a で因数分解して、正の解だけを残す。(2)では得られた a=5 を代入すると差が完全平方 (x+9)2 になり、直線が上側である。接点 x=9 から yx=0 まで、上の直線から下の放物線を引いたものを積分する。

解答

(1)
放物線 C と直線 l の交点は x22axa3+10a=8x+6 をみたす点である。整理すると x2+(2a+8)x+a310a+6=0 である。

放物線と直線が接するためには、この x の二次方程式が重解をもてばよい。判別式を D とすると D=(2a+8)24(a310a+6) =4{a3+a2+18a+10}=4(a5)(a2+4a+2) である。 a>0 では a2+4a+2>0 だから、D=0 となるのは a=5 に限られる。よって求める値は a=5 である。

(2) a=5 のとき、放物線と直線の差は {x210x125+50}(8x+6)=x218x81=(x+9)2 である。したがって、接点は x=9 にあり、x=9 から x=0 までの区間では直線 l が放物線 C の上側にある。

求める面積は90{(8x+6)(x210x75)}dx=90(x+9)2dxである。よって90(x+9)2dx=[(x+9)33]90=933=243となる。したがって求める面積は 243 である。

別解

解法2(接点での傾き条件を先に用いる)

方針

接点の横座標を u とし,放物線の微分係数が直線の傾き8に等しい条件から u=a4 を得る。この点が直線上にもある条件で a を決め,面積は直線と放物線の差が完全平方になることを利用する。

解答

(1)
放物線y=x22axa3+10aの導関数は y=2x2a である。接点の横座標を u とすると,直線 l:y=8x+6 と接するため2u2a=8,u=a4である。さらに接点が直線上にあるのでu22aua3+10a=8u+6u=a4 を代入する。整理すると(a5)(a2+4a+2)=0を得る。a>0 では a2+4a+2>0 だから a=5 である。

(2)
a=5 のとき,放物線はC:y=x210x75であり,接点の横座標は u=9 である。直線と放物線の差は(8x+6)(x210x75)=(x+9)2となる。したがって x=9 から x=0 まで直線が上側にあり,求める面積は90(x+9)2dx=[(x+9)33]90=243.よって求める面積は 243 である。

総評

接線条件と面積計算をつなぐ標準題。目安時間は13分。判別式で処理する場合は、交点方程式を作るときに符号を反転させてもよいが、最後の因数分解 4(a5)(a2+4a+2) まで丁寧に確認したい。(2)では Cl=(x+9)2 と読めるため、直線が上側であること、積分区間が接点 x=9 から yx=0 までであることを明記するのが採点上の要点である。

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出典: 九州大学 2021年度 一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。