問題
以下の問いに答えよ。
(1) を自然数とするとき,
を求めよ。
(2) 次のように定義される数列の一般項を求めよ。
出典:九州大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第4問
方針
解法1(漸化式を差し引いて2階漸化式にする)
(1)は と置き、 を並べて引くことで端の項だけが残る形にする。(2)では和を含む漸化式をそのまま解かず、まず を作って和の重みを消す。さらに1つ前の式との差を取ると2階の線形漸化式になり、初期値 から の一般項を決める。 だけは別に扱う。
解法2(和の公式と数学的帰納法で一般項を確定する)
(1)は等比数列の和を微分して得られる有限和公式へ を代入する。(2)は初項を計算して を予想し,(1)の和の公式を使って漸化式の右辺を直接評価して帰納する。
解答
解法1(漸化式を差し引いて2階漸化式にする)
(1)
とおく。両辺を2倍すると である。したがって同じ指数の項をそろえて を取ると である。したがって となる。よって である。
(2)
与えられた式を と書く。これを に対する式と比べると であるから、差を取って を得る。
さらに、 で1つ前の式 を引くと である。すなわち となる。
初期値を求めると また を代入して であり、 を代入して である。 で成り立つ漸化式の特性方程式は すなわち である。したがって の形になる。 を代入すると , となるので である。
なお であり、これは とは異なる。よって一般項は である。
解法2(和の公式と数学的帰納法で一般項を確定する)
(1)
有限等比和を微分すると
である。 を代入して
を得る。
(2)
漸化式から
となるので,
と予想する。
とし, で が成り立つと仮定する。このとき
ここで
は(1)から従う。したがって
数学的帰納法により
である。