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九州大学 2021年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

以下の問いに答えよ。

(1) nを自然数とするとき,k=1nk2k1を求めよ。

(2) 次のように定義される数列{an}の一般項を求めよ。a1=2,an+1=1+12k=1n(n+1k)ak(n=1,2,3,)

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

数列 和の計算漸化式の変形、階差数列

方針

(1)Sn=k=1nk2k1 と置き、2SnSn を並べて引くことで端の項だけが残る形にする。(2)では和を含む漸化式をそのまま解かず、まず an+2an+1 を作って和の重みを消す。さらに1つ前の式との差を取ると2階の線形漸化式になり、初期値 a2,a3 から n2 の一般項を決める。a1 だけは別に扱う。

解答

(1) Sn=k=1nk2k1=1+22+322++n2n1 とおく。両辺を2倍すると 2Sn=12+222+323++n2n である。したがって
同じ指数の項をそろえて 2SnSn を取ると Sn=1+(12)2+(23)22++{(n1)n}2n1+n2n である。したがって Sn=1(2+22++2n1)+n2n となる。よって Sn=n2n(2n2)1=(n1)2n+1 である。

(2)
与えられた式を an+1=1+12k=1n(n+1k)ak と書く。これを n+1 に対する式と比べると an+2=1+12k=1n+1(n+2k)ak であるから、差を取って an+2an+1=12k=1n+1ak を得る。

さらに、n2 で1つ前の式 an+1an=12k=1nak を引くと an+22an+1+an=12an+1 である。すなわち 2an+25an+1+2an=0(n2) となる。

初期値を求めると a1=2, また n=1 を代入して a2=1+12a1=2 であり、n=2 を代入して a3=1+12(2a1+a2)=4 である。 n2 で成り立つ漸化式の特性方程式は 2r25r+2=0 すなわち (2r1)(r2)=0 である。したがって an=A2n+B(12)n(n2) の形になる。a2=2,a3=4 を代入すると B=0, A=12 となるので an=2n1(n2) である。

なお a1=2 であり、これは 211=1 とは異なる。よって一般項は a1=2,an=2n1(n2) である。

別解

解法2(和の公式と数学的帰納法で一般項を確定する)

方針

(1) は等比数列の和を微分して得られる有限和公式へ x=2 を代入する。(2)は初項を計算して a1=2, an=2n1 (n2) を予想し,(1)の和の公式を使って漸化式の右辺を直接評価して帰納する。

解答

(1)
有限等比和を微分するとk=1nkxk1=1(n+1)xn+nxn+1(1x)2である。x=2 を代入してk=1nk2k1=(n1)2n+1を得る。

(2)
漸化式からa1=2,a2=1+12a1=2,a3=1+12(2a1+a2)=4となるので,a1=2,an=2n1(n2)と予想する。

n2 とし,2knak=2k1 が成り立つと仮定する。このときk=1n(n+1k)ak=2n+j=1n1(nj)2j=2n+n(2n2){(n2)2n+2}=2n+12.ここでj=1n1j2j=(n2)2n+2は(1)から従う。したがってan+1=1+12(2n+12)=2n.数学的帰納法によりa1=2,an=2n1 (n2)である。

総評

和を含む漸化式を階差でほどく問題。目安時間は18分。(1)の和は公式暗記でも出せるが、答案では 2SnSn の整理を1行示すと安全である。(2)は最初から一般項を推測するより、重み n+1k が差を取ると消えることに気づくのが核心。得られる2階漸化式は n2 からなので、a1 を一般式に無理に含めない点が最後の注意点である。

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出典: 九州大学 2021年度 一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。