方針
(1) は と置き、 を並べて引くことで端の項だけが残る形にする。(2)では和を含む漸化式をそのまま解かず、まず を作って和の重みを消す。さらに1つ前の式との差を取ると2階の線形漸化式になり、初期値 から の一般項を決める。 だけは別に扱う。
解答
(1) とおく。両辺を2倍すると である。したがって
同じ指数の項をそろえて を取ると である。したがって となる。よって である。
(2)
与えられた式を と書く。これを に対する式と比べると であるから、差を取って を得る。
さらに、 で1つ前の式 を引くと である。すなわち となる。
初期値を求めると また を代入して であり、 を代入して である。 で成り立つ漸化式の特性方程式は すなわち である。したがって の形になる。 を代入すると , となるので である。
なお であり、これは とは異なる。よって一般項は である。
別解
解法2(和の公式と数学的帰納法で一般項を確定する)
方針
(1) は等比数列の和を微分して得られる有限和公式へ を代入する。(2)は初項を計算して を予想し,(1)の和の公式を使って漸化式の右辺を直接評価して帰納する。
解答
(1)
有限等比和を微分するとである。 を代入してを得る。
(2)
漸化式からとなるので,と予想する。
とし, で が成り立つと仮定する。このときここでは(1)から従う。したがって数学的帰納法によりである。
総評
和を含む漸化式を階差でほどく問題。目安時間は18分。(1)の和は公式暗記でも出せるが、答案では の整理を1行示すと安全である。(2)は最初から一般項を推測するより、重み が差を取ると消えることに気づくのが核心。得られる2階漸化式は からなので、 を一般式に無理に含めない点が最後の注意点である。