方針
(1) は と に垂直なベクトルを成分で置き,内積の連立条件から単位法線ベクトルを決める。(2) はその法線ベクトルを用いて,点 の平面 に垂直な成分を取り除き,さらに同じ長さだけ反対側へ移して対称点を求める。(3) は平面での反射を用いた最短経路の問題で, を対称点 に移すと となるので,最小化は直線 と平面 の交点を求める問題に帰着する。
解答
(1) である。 の両方に垂直なベクトルを とおくと である。第1式から ,これを第2式に代入して を得る。したがって法線方向は である。大きさは なので, 成分が正の単位ベクトルは である。
(2)
平面 は原点を通り,法線ベクトルとして をもつから で表される。点 について であり, の大きさは である。したがって は平面から, の向きに距離 だけ離れている。
よって垂線の足を とするとである。対称点 は を中点として の反対側にあるから である。
(3) は を平面 に関して対称移動した点である。 が平面 上にあるとき,平面に関する対称性から である。したがってであり,これは点 から を通って へ行く折れ線の長さである。三角不等式より,この長さは直線 上に があるとき最小になる。よって求める は直線 と平面 の交点である。 , だから,直線 上の点を とおく。これを平面 に代入すると すなわち である。したがって であり, を得る。
別解
解法2(正射影と一直線化)
方針
(1) は内積条件から単位法線を求める。(2) は垂線の足を平面上の点 と置き, が に垂直である連立方程式を解く。(3) は を へ反射すると距離和が折れ線 になり,三角不等式の等号条件から を直線 と平面の交点にする。
解答
(1) 両方に垂直なベクトルを とおくとよって法線方向は であり,大きさは3だから(2)
垂線の足を とおく。 よりしたがって でよって(3)
なら反射の性質から である。したがって等号は がこの順に一直線上に並ぶときに成立する。
直線 上の点はと表せる。平面 の方程式へ代入すると なので交点は線分 上にあり,等号が実現する。よって\newpage
総評
公開問題PDFと原典TeXを照合済み。空間ベクトルを反射による最短経路へつなぐ問題である。解法1は平面方程式,解法2は正射影を用いる。三角不等式の等号条件と,交点係数 が を満たして線分上で実現することまで確認する。想定時間は20分程度。