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九州大学 2021年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

三角形ABCの辺ABBCACの長さをそれぞれ5,7,6とし,
Pと点QはそれぞれAP=2AB
およびBQ=2BCを満たす点とする。
さらに,点Aから線分PQに下ろした垂線と線分PQの交点をH
線分AHと線分BCの交点をRとする。以下の問いに答えよ。

(1) BR:RCを求めよ。

(2) AR:RHを求めよ。

(3) 三角形RHCの面積を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安22

ベクトル図形と方程式 座標設定、面積比、三角比の利用

方針

座標を置いて距離比と面積を一貫して計算する。辺 BCx 軸上に置き、余弦定理から A の座標を決める。条件 AP=2AB, BQ=2BC から P,Q を求め、直線 PQ の傾きから垂線 AH を書く。AHBC の交点が RAHPQ の交点が H なので、座標から比と高さを読み取る。

解答

(1)
座標を B=(0,0),C=(7,0) とおく。AB=5, AC=6 であるから、A=(u,v) とすると u2+v2=25,(u7)2+v2=36 である。2式を引くと 14u+49=11 より u=197 である。さらに v2=25(197)2=86449 であり、Ax 軸の上側に取って A=(197,1267) とする。 AP=2AB より P=A+2(BA)=2BA=(197,1267) である。また BQ=2BC より Q=B+2(CB)=(14,0) である。

直線 PQ の傾きは0+126714+197=126117=4639である。したがって、これに垂直な直線 AH の傾きは 3946 である。直線 AH は点 A を通るので y1267=3946(x197) である。

R はこの直線と BC、すなわち x 軸との交点である。y=0 を代入すると 1267=3946(x197) より x197=9691 となる。よって R=(4913,0) である。したがって BR=4913,RC=74913=4213 であり、BR:RC=49:42=7:6 である。

(2)
H は直線 AH と直線 PQ の交点である。計算しやすいように、直線 PQ を点 Q(14,0) と傾き 4639 を用いて y=4639(x14) と書く。これと直線 AH を連立すると H=(33777,76677) を得る。

まず AR の距離はAR2=(1974913)2+(1267)2 =(9691)2+86449=3168169 であるから AR=122213 である。

次にRH2=(337774913)2+(76677)2=5776221432であるから RH=7622143 である。よって AR:RH=122213:7622143 であり、143=1113 を用いて整理すると AR:RH=33:19 である。

(3)
三角形 RHC では、底辺を RC と見れば RC=4213 である。また R,Cx 軸上にあるので、高さは点 Hy 座標の絶対値 76677 である。したがって面積は12421376677=2286143である。

別解

解法2(座標を置いて垂足と交点を求める)

方針

A=(0,0),B=(5,0) と置き,辺長から C の座標を決める。条件から P,Q を座標表示し,原点から直線 PQ への射影で H を求める。直線 AHBC の交点を R として比と面積を計算する。

解答

(1) A=(0,0),B=(5,0)と置く。AC=6, BC=7 からC=(65,1265)である。また AP=2ABBQ=2BC よりP=(10,0),Q=(135,2465).直線 PQ の方向ベクトルをd=QP=(635,2465)とする。H=P+td とおき AHPQ を使うと(P+td)d=0,t=1433.したがってH=(25655,112655).R は直線 AH 上にあるから R=λH とおく。さらに RBC を連立するとλ=3352,R=B+713(CB).よってBR:RC=7:6.(2)
R=(33/52)H であり,A,R,H はこの順に一直線上にある。したがってAR:RH=3352:1952よりAR:RH=33:19.(3)
座標から[ABC]=1251265=66.また RC/BC=6/13 だから[ARC]=613[ABC].三角形 ARCRHC は底辺 RC を共有し,高さの比はRH:RA=19:33である。よって[RHC]=193361366=2286143.

総評

座標設定で押し切る平面幾何問題。目安時間は22分。最初に B=(0,0),C=(7,0) と置くと、A の座標は余弦定理相当の2式からすぐ決まる。P,Q は三角形の外側に出るため、符号を落とすと後続の比が崩れる。(1)は Rx 座標、(2)は H の座標、(3)は H の高さだけを使う、というように計算の目的を分けて整理すると見通しがよい。

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出典: 九州大学 2021年度 一般選抜(後期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。