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九州大学 2023年度
文系数学 第1問

問題

を満たす実数とする。平面上の曲線と直線を,次のように定める。

曲線と直線で囲まれる図形のうち,の領域にある部分の面積をの領域にある部分の面積をとする。となるの値を求めよ。

出典:九州大学 2023年度 前期日程 一般選抜 文系 第1問

方針

解法1(標準解法)

絶対値を外すと、 では では である。水平線 との交点を、中央側は 、外側は とおいて整理する。対称性により右半分を計算して2倍し、 と合わせて に帰着させる。

解法2(符号付き面積を一度に積分する方法)

外側の交点を とおく。 における の符号付き積分に等しい。絶対値が切り替わる だけで積分を分けると,中央の交点を導入せず が直接得られる。

解答

解法1(標準解法)

では であり、 では である。 より、中央の交点を とおくと、 となる。また外側の交点を とおくと、 となる。ここで だから である。

まず、 にある部分は中央の山形の部分である。対称性より となる。

次に、 にある部分は左右2つに分かれる。右側の面積は、 では直線と中央の放物線の差、 では直線と外側の放物線の差を足せばよい。したがって である。 を用いると となる。各積分を計算すると であり、 である。よって

となる。 より であるから である。したがって であり、 から を得る。この値は を満たすので、求める値である。

解法2(符号付き面積を一度に積分する方法)

外側の交点の正の 座標を

とおく。曲線と直線で囲まれる全領域は にあり, が正の部分の面積が ,負の部分の面積の絶対値が である。したがって

図で見ると,青い部分が正,橙色の部分が負の寄与である。

九州大学 2023年度 第1問の図1

被積分関数は偶関数であり, だから

よって であるための必要十分条件は

である。したがって

となり, より

を得る。この値は を満たす。