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九州大学 2023年度 前期日程 一般選抜文系数学 第2問

xy平面上の曲線C:y=x3xを考える。
実数t>0に対して,曲線C上の点A(t,t3t)における接線をlとする。
直線lと直線y=xの交点をB,三角形OABの外接円の中心をPとする。
以下の問いに答えよ。

(1)Bの座標をtを用いて表せ。

(2) θ=OBAとする。sin2θtを用いて表せ。

(3) f(t)=OPOAとする。
t>0のとき,f(t)を最小にするtの値とf(t)の最小値を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

微分図形と方程式三角関数 接線・法線円の性質微分による最大最小

方針

(1)y=x3x の接線を作り、直線 y=x と連立する。(2) は OBA なので、BOBA のなす角を、平行四辺形の面積公式で求める。(3) は外接円の中心 P について OP が外接円の半径であることを使い、OA=2OPsinθ から f(t)2 を出して最小化する。座標で外心を直接求める方法も検算として有効である。

解答

(1) y=x3x の導関数は y=3x21 である。したがって点 A(t,t3t) における接線 ly(t3t)=(3t21)(xt) すなわち y=(3t21)x2t3 である。これと y=x を連立すると x=(3t21)x2t3 より 3t2x=2t3 である。t>0 だから x=2t3 であり、y=x から B(2t3,2t3) を得る。

(2) BO=(2t3,2t3),BA=(t3,t3t3)である。2つのベクトルが作る平行四辺形の面積は(2t3)(t3t3)(2t3)(t3)=2t43である。また BO2=8t29 であり、BA2=(t3)2+(t3t3)2=t29(9t46t2+2)である。よってsin2θ=(2t43)28t29t29(9t46t2+2)=9t42(9t46t2+2)となる。

(3) P は三角形 OAB の外接円の中心であるから、OP は外接円の半径である。OA は角 OBA=θ の向かい側の辺なので、外接円の半径を R とすると OA=2Rsinθ である。ここで R=OP だから f(t)=OPOA=12sinθ である。したがって (2) よりf(t)2=14sin2θ=9t46t2+218t4=1213t2+19t4となる。 u=t2 とおくと u>0 であり、f(t)2=1213u+19u2 である。これを u で微分するとddu(1213u+19u2)=3u29u3である。u>0 なので、u<23 では減少し、u>23 では増加する。よって最小は u=23 のときである。すなわち t=23 である。このとき f(t)2=14 だから、f(t)>0 より最小値は 12 である。

別解

解法2(外心を座標で直接求める方法)

方針

(1) ,(2) は接線と2ベクトルの行列式から求める。(3) では P=(X,Y) とおき,PO=PA=PB を2本の一次方程式に直して外心を決定する。OP2/OA2 を整理して u=t2 の関数として最小化し,最小時には POA の中点になることも図で確認する。

解答

(1)
接線はy=(3t21)x2t3である。y=x と連立してB(2t3,2t3)を得る。

(2) BO=(2t3,2t3),BA=(t3,t3t3)である。したがってsin2θ=det(BO,BA)2BO2BA2=9t42(9t46t2+2).(3)
P=(X,Y) とおく。PO=PB よりXY=2t3.(1)また PO=PA よりX+(t21)Y=t2(t42t2+2).(2)(1),(2) を解くとX=t32t3+13t,Y=t32t+13t.これをOP2=X2+Y2,OA2=t2+(t3t)2へ代入して整理すると(OPOA)2=9t46t2+218t4=1213t2+19t4.u=t2>0 とおけば,右辺の導関数は3u29u3である。よって u=2/3,すなわちt=23のとき最小となり,最小値は 1/2 である。

このとき P=A/2 となり,OA が外接円の直径になる。

総評

接線、角度、外接円半径が連動する総合問題。目安時間は25〜30分。(2) の角は点 B の角なので、BOBA を使う点を取り違えないことが重要である。(3) は外心の座標を出さなくても、OA=2Rsinθ を使えば前問の結果がそのまま生きる。座標別解は検算には強いが、計算量が増えるため式の整理を慎重に行いたい。 円周角の公式による短い解法と,外心を座標で直接決定する解法を分離した。最小時に POA の中点となり,OA が外接円の直径になることも図で確認できる。

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出典: 九州大学 令和5年度一般選抜(前期日程)数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。