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九州大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

1個のさいころを3回続けて投げ,出る目を順にa,b,cとする。整式f(x)=(x2ax+b)(xc)について,以下の問いに答えよ。

(1) f(x)=0をみたす実数xの個数が1個である確率を求めよ。

(2) f(x)=0をみたす自然数xの個数が3個である確率を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安25

確率方程式・不等式 数え上げ判別式、場合分け

方針

全事象は (a,b,c)63 通りである。(1)は2次方程式 x2ax+b=0 の判別式 D=a24b で場合分けする。D<0 なら実数解は x=c の1個だけ,D=0 なら重解が c と一致するときだけ実数解が1個になる。D>0 では2次式から少なくとも2個の実数解が出るので除外する。(2)は2次式が相異なる2つの自然数解をもつ (a,b) を根の和と積で列挙し,c がその2根と異なる4通りを数える。

解答

全事象は,さいころを3回投げるので 63=216 通りで,いずれも同様に確からしい。

(1)
2次方程式 x2ax+b=0 の判別式を D=a24b とおく。f(x)=0 の実数解は,この2次方程式の実数解と x=c を合わせたものである。

まず D<0 のとき,2次方程式は実数解をもたない。したがって f(x)=0 の実数解は x=c だけで,ちょうど1個である。a=1,2,3,4,5,6 について a2<4b を満たす b の個数を数えると,それぞれ 6,5,4,2,0,0 である。よって D<0 となる (a,b)6+5+4+2=17 通りである。この場合,c は自由に6通りとれるので,176=102 通りである。

次に D=0 のとき,2次方程式は重解 x=a2 をもつ。f(x)=0 の実数解が1個になるためには,この重解と x=c が一致しなければならない。さいころの目の範囲で D=0,すなわち b=a2/4 が成り立つのは (a,b)=(2,1),(4,4) であり,それぞれ c=1,2 と決まる。したがって (a,b,c)=(2,1,1),(4,4,2) の2通りである。

D>0 のとき,2次方程式から相異なる2つの実数解が出るので,c がその一方と一致しても実数解は少なくとも2個ある。よってこの場合は該当しない。

したがって,求める確率は 102+2216=104216=1327 である。

(2)
f(x)=0 を満たす自然数 x が3個になるためには,2次方程式 x2ax+b=0 が相異なる2つの自然数解をもち,さらに x=c がそれら2つとは異なる自然数でなければならない。

2次方程式の2つの自然数解を r,s とし,1r<s とおく。このとき a=r+s,b=rs であり,a,b はともにさいころの目なので 1a,b6 である。この条件を満たす組を列挙すると,(r,s)=(1,2),(1,3),(1,4),(1,5),(2,3) であり,対応する (a,b)(3,2),(4,3),(5,4),(6,5),(5,6) の5通りである。

それぞれについて,c1,2,3,4,5,6 のうち,2つの根 r,s と異なる値であればよい。したがって c62=4 通りである。よって該当する場合の数は 54=20 通りである。

求める確率は 20216=554 である。

総評

公式の出題意図は、二次式の判別式や解と係数の関係に基づき、正確に場合分けして数え上げる力を問うとしている。
判別式と有限個の数え上げを組み合わせる確率問題。目安時間は25分前後。(1)では D<0 の大きな場合と,D=0 かつ重解が c と一致する例外を分けるのが要点である。D>0 では c が片方の根と重なっても実数解が2個以上残るため除外する。(2)は根を r,s とおいて和と積から (a,b) を列挙すると安全で,c の4通りをかけ忘れないことが採点上の注意点である。
全216組 (a,b,c) を独立に全列挙し、(1)が104通り、(2)が20通りで、確率がそれぞれ 13/275/54 になることを再確認した。

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出典: 九州大学 2025年度 一般選抜 数学(文系・理系共通)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。