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九州大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

以下の問いに答えよ。

(1) nを整数とするとき,n2を8で割った余りは0,1,4のいずれかであることを示せ。

(2) 2m=n2+3をみたす0以上の整数の組(m,n)をすべて求めよ。

難易度4/ 10計算量3/ 10目安10

整数論証・証明 剰余分類、場合分け、小問利用

方針

(1) は整数を8で割った余りで分類し,平方したときの余りが 0,1,4 に限られることを直接示す。(2)では m=0,1,2 を先に確認する。m3 では 2m が8の倍数になるので,方程式から n25(mod8) が必要になるが,これは(1)に反する。n も0以上であるため,m=2 のときは n=1 だけを採用する。

解答

(1)
整数 n を8で割った余りで分類する。余りは 0,±1,±2,±3,4 のいずれかとしてよい。それぞれを2乗して8で割った余りを見ると,020,(±1)21,(±2)24,(±3)291,42160(mod8)である。したがって,整数 n に対して n2 を8で割った余りは 0,1,4 のいずれかである。

(2)
m,n は0以上の整数である。まず小さい m を確認する。

m=0 のとき 1=n2+3 となり,これは不可能である。m=1 のときも 2=n2+3 となり,不可能である。m=2 のときは 4=n2+3 より n2=1 である。n は0以上なので,このとき n=1 を得る。

次に m3 とする。このとき 2m は8で割り切れる。方程式 2m=n2+3 を8で割った余りで見ると,n2+30(mod8) でなければならない。すなわち n25(mod8) が必要である。しかし(1)より,平方数を8で割った余りは 0,1,4 のいずれかであり,5 にはならない。したがって m3 の解はない。

以上より,求める組は (m,n)=(2,1) のみである。

総評

公式の出題意図は、整数の剰余の理解と、ある程度論理的に考える力を問うとしている。
平方数の8での剰余を使う整数問題。目安時間は10分前後。採点上は,(1)で余りを 0,±1,±2,±3,4 と効率よくまとめる部分と,(2)で m=0,1,2 を漏れなく確認してから m3 に進む部分が重要である。n が0以上であるため,n2=1 から n=1 だけを残す点も明記したい。合同式の矛盾は n25(mod8) が(1)の結論にない,という形で書くと簡潔で読みやすい。
0m20 の範囲を直接全探索し、得られる非負整数解が (m,n)=(2,1) だけであることを再確認した。m3 は剰余による証明で一括して排除できる。

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出典: 九州大学 2025年度 一般選抜 数学(文系・理系共通)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。