方針
十進法で下位から見て最初に0でない桁を とする。 を筆算で求めると、 桁目は 、その上の桁は になる。これを と足すと、実際の数字 は消え、 だけが残る。したがって最小にするには を最大、つまり にすればよい。
解答
であるから、下位から見て初めて0でない数字が現れる位置がある。すなわち となる整数 がただ一つ定まる。ただし である。 を十進法の筆算で考える。下位 桁は0のままで、 桁目で初めて借り下がりが起こる。したがって の各桁は、 桁目から 桁目までは0、 桁目は であり、 桁目から 桁目までは である。よってである。
一方、 の桁和はである。したがってとなる。
この値は が大きいほど小さい。最大の は なので、最小値は である。このとき であるから である。
よって最小値は であり、それを与える自然数は である。
\newpage
別解
解法2(9が並ぶ数との補数を使う)
方針
と書く。 の末尾の0の個数を とし、
の桁和と、9が 個並ぶ数に対する補数の関係を使う。
解答
の十進表示の末尾に並ぶ0の個数を とする。 である。
から1を引くと、末尾の 個の0は9となり、その直前の非零桁が1減るのでまたであり、 は9が 個並ぶ数である。各桁が補数になるからしたがって最小値は のときの10である。このとき下位 桁は0、最高位は1から9なので
総評
難度は10段階中5、計算量は10段階中4程度。想定時間は15分から20分程度。十進法の借り下がりを、最初に0でない桁 で整理する整数問題である。採点では、 と の違い、桁和を足すと が消えること、最小化が に対応することが重要である。具体例を1つ筆算してから一般化すると見通しがよい。
\newpage