方針
(1) は、から, , が整数であることを取り出し、任意の整数でを連続整数の積を含む形に変形する。(2)はと平行移動し、が整数であることから(1)を適用する。
解答
とおく。仮定より は整数である。また が整数で、すでにが整数なのでも整数である。さらに が整数であるから、も整数である。
任意の整数について である。, より である。したがって と表せる。 とはいずれも連続する2整数の積なので偶数である。は整数であるから、右辺は整数である。よってすべての整数に対しては整数である。
とおく。も最高次係数が1の3次多項式である。また はいずれも整数である。したがって(1)をに適用すると、すべての整数については整数である。
任意の整数は すなわちと書ける。このは整数であるから は整数である。よってこの場合も、すべての整数に対しては整数である。
別解
解法2
方針
3次多項式の3階差分が一定になることを使う。最高次係数が1なら、4つの連続整数における値は係数がすべて整数の漸化式で結ばれる。連続する3点で整数なら、その式を前向き・後ろ向きに繰り返して全整数へ広げられる。
解答
を直接展開すると、任意の整数 に対してが成り立つ。3次の項の3階差分は 、2次以下の項の3階差分は だからである。
は整数である。 に を入れるとも整数である。同様に と順に用いれば、すべての非負整数 で が整数になる。
一方、 をと解き、 と用いれば、負の整数へも順に広がる。したがって、すべての整数 に対して は整数である。
今度はが整数である。この3つも連続する整数での値なので、 を と用いれば右方向へ、 と逆向きに用いれば左方向へ整数性が伝わる。よってこの場合も、すべての整数 に対して は整数である。
総評
連続する3整数での値から、モニック3次多項式が全整数で整数値をとることを示す問題。想定時間は16分。係数整理による解法に加え、3階差分が常に6であることを使うと、整数性が左右へ順に伝わる構造が明確になる。1997という数自体に特別な意味はない。