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名古屋大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

xy平面上で次の条件を満たす点P全体の集合を求め,これを図示せよ.

Pを通る直線lで,lと曲線y=x2とで囲まれた部分の面積が16となるものがある.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安25

積分図形と方程式 面積計算座標設定軌跡

方針

直線 l と放物線の交点の x 座標を a<b と置く。直線は2点 (a,a2),(b,b2) を通るため y=(a+b)xab であり、放物線との差は (xa)(bx) になる。面積は (ba)3/6 なので、条件から ba=1 を得る。中点 t=(a+b)/2 で直線族を表し、点 (X,Y) がそのどれかに乗る必要十分条件を YX2+1/4 として求める。

解答

直線 l が放物線 y=x2 と交わる2点の x 座標を a<b とする。直線は (a,a2), (b,b2) を通るので、その傾きは b2a2ba=a+b である。したがって直線の方程式は y=(a+b)xab である。 axb では、直線と放物線の差は (a+b)xabx2=(xa)(bx) である。よって囲まれる部分の面積はab(xa)(bx)dxである。u=xa と置けば 0uba0bau(bau)du=(ba)36である。これが 1/6 に等しいので ba=1 である。

そこで t=a+b2 とおくと a=t12,b=t+12 である。直線は y=2tx(t214)=2txt2+14 と表される。

P(X,Y) がこのような直線の一つの上にあることは、ある実数 t について Y=2tXt2+14 となることと同値である。右辺を平方完成すると Y=X2+14(tX)2 である。したがって必要条件として YX2+14 が得られる。

逆に、この不等式が成り立つなら (tX)2=X2+14Y を満たす実数 t が存在する。その t に対応する直線は点 (X,Y) を通り、放物線との間に面積 1/6 の領域を作る。

よって求める集合は yx2+14 である。図示すると、放物線 y=x2+1/4 とその下側全体であり、境界を含む。
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別解

解法2(直線族の判別式を使う)

方針

面積条件から弦の両端の x 座標の差が1であることを出す。
中点 t で直線族を表し、点 P(X,Y) を通る実数 t の存在条件を判別式で求める。

解答

放物線との交点の x 座標を a<b とすれば、弦は y=(a+b)xab であり、囲まれる面積はab(xa)(bx)dx=(ba)36.これが 1/6 だから ba=1 である。t=(a+b)/2 とすると直線族はy=2txt2+14(t は実数)と表される。点 P(X,Y) を通る条件はt22Xt+Y14=0を満たす実数 t があることである。判別式が0以上である条件は4X24(Y14)0,すなわち YX2+1/4 である。逆も判別式から成り立つ。
よって求める集合は放物線 y=x2+1/4 上およびその下側全体である。

総評

難度は10段階中6、計算量は10段階中5程度。想定時間は20分から26分程度。放物線の弦と放物線で囲まれる面積が、交点間隔 ba だけで決まることを使う問題である。採点では、面積 (ba)3/6、直線族 y=2txt2+1/4、存在条件としての yx2+1/4 を示すことが重要である。境界線だけでなく、その下側全体が答えになる点に注意したい。
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出典: 名古屋大学 1981年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。