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名古屋大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

放物線y=x2上を2点P(p,p2)Q(q,q2) (p<q)
一定の距離l (PQ=l)を保ちながら動く.
線分PQとこの放物線とで囲まれた図形の面積をS(p)とするとき,
極限値limp+p3S(p)を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

積分関数 面積計算極限計算、はさみうち

方針

h=qp と置く。弦と放物線の縦の差が (xp)(qx) になるので面積を h3/6 と求める。距離条件から h0phl/2 を順に示す。

解答

h=qp>0 とおく。弦 PQ の傾きは p+q だから、弦と放物線の差はp2+(p+q)(xp)x2=(xp)(qx).したがってS(p)=pq(xp)(qx)dx=0ht(ht)dt=h36.距離条件はl2=h2{1+(p+q)2}=h2{1+(2p+h)2}.p+ では h0 でありh(2p+h)l.よって 2ph+h2l から phl/2 を得る。したがってlimp+p3S(p)=16limp+(ph)3=l348.

別解

解法2(弦の傾きを用いて一気に極限)

方針

弦の傾き m=p+q を用いると、水平差 h は距離 l の水平成分なので h=l/1+m2 である。面積 h3/6 へ代入し、m/p2 を示す。

解答

h=qp とする。弦と放物線の差を積分すればS(p)=h36.弦の傾きは m=p+q=2p+h であり、距離が l なのでl2=h2(1+m2),h=l1+m2.特に 0<hl である。よってmp=2+hp2.したがってp3S(p)=l36(p1+m2)3.ここで1+m2p=1p2+(mp)22だからlimp+p3S(p)=l348.

総評

難易度6、計算量5。目安時間は18分である。面積 h3/6 は弦と放物線の差を表示積分して導く。距離条件から h が小さくなる根拠を示し、単なる近似記号だけで phl/2 と飛ばない。

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出典: 名古屋大学 1986年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。