方針
h=q−p と置く。弦と放物線の縦の差が (x−p)(q−x) になるので面積を h3/6 と求める。距離条件から h→0、ph→l/2 を順に示す。
解答
h=q−p>0 とおく。弦 PQ の傾きは p+q だから、弦と放物線の差はp2+(p+q)(x−p)−x2=(x−p)(q−x).したがってS(p)=∫pq(x−p)(q−x)dx=∫0ht(h−t)dt=6h3.距離条件はl2=h2{1+(p+q)2}=h2{1+(2p+h)2}.p→+∞ では h→0 でありh(2p+h)⟶l.よって 2ph+h2→l から ph→l/2 を得る。したがってp→+∞limp3S(p)=61p→+∞lim(ph)3=48l3.
別解
解法2(弦の傾きを用いて一気に極限)
方針
弦の傾き m=p+q を用いると、水平差 h は距離 l の水平成分なので h=l/1+m2 である。面積 h3/6 へ代入し、m/p→2 を示す。
解答
h=q−p とする。弦と放物線の差を積分すればS(p)=6h3.弦の傾きは m=p+q=2p+h であり、距離が l なのでl2=h2(1+m2),h=1+m2l.特に 0<h≦l である。よってpm=2+ph⟶2.したがってp3S(p)=6l3(1+m2p)3.ここでp1+m2=p21+(pm)2⟶2だからp→+∞limp3S(p)=48l3.
総評
難易度6、計算量5。目安時間は18分である。面積 h3/6 は弦と放物線の差を表示積分して導く。距離条件から h が小さくなる根拠を示し、単なる近似記号だけで ph→l/2 と飛ばない。
冊子PDFで見る名大の積分の問題で問題集を作る
出典: 名古屋大学 1986年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。