方針
まず二つの曲線の交点と上下関係を確認する。交点は x=±1 で、区間 [−1,1] では 1−x2 が上、x2−x4 が下になる。x 軸のまわりの回転体なので、外半径 1−x2、内半径 x2−x4 のワッシャーとして、2乗の差を積分する。
解答
交点では1−x2=x2−x4,したがって(x2−1)2=0.よって2曲線は x=±1 で接する。また(1−x2)−(x2−x4)=(1−x2)2≧0だから、−1≦x≦1 では y=1−x2 が上側、y=x2−x4 が下側である。
x 軸のまわりに回転すると、外半径は 1−x2、内半径は x2−x4 である。よって体積 V はV=π∫−11{(1−x2)2−(x2−x4)2}dx=2π∫01(1−2x2+2x6−x8)dx=2π(1−32+72−91)=6364π.
別解
解法2(外側と内側の回転体を引く)
方針
囲まれた領域を、上側曲線の下の領域から下側曲線の下の領域を除いたものと見る。それぞれを回転した体積を別々に積分して差を取る。
解答
2曲線は x=±1 で接し、−1≦x≦1 では1−x2≧x2−x4≧0である。
上側曲線 y=1−x2 の下を回転した体積はV1=π∫−11(1−x2)2dx=2π(1−32+51)=1516π.下側曲線 y=x2−x4 の下を回転した体積はV2=π∫−11(x2−x4)2dx=2π(51−72+91)=31516π.したがって求める体積はV1−V2=1516π−31516π=6364π.
総評
難度5、計算量5、目安22分。2曲線は x=±1 で接し、区間内ではともに非負である。ワッシャーの2乗差を一度に積分する方法と、外側・内側の回転体を別々に求めて引く方法で体積を照合した。
冊子PDFで見る名大の積分の問題で問題集を作る
出典: 名古屋大学 1982年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。