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名古屋大学 1984年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

数列{an}{bn}をそれぞれ
an=0nπxsinxdxbn=k=1nak (n=1,2,3,)
定義する.

(1) anを求めよ.

(2) bnを求めよ.

(3) limnb2n12n1を求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

積分数列 部分積分、和の計算極限計算

方針

(1) は部分積分で an を求める。(2) は an=(1)n+1nπ から、交代する整数和 (1)k+1k を奇数番目と偶数番目に分けて整理する。(3) は (2) の奇数番目の式をそのまま使う。

解答

(1)
部分積分によりan=0nπxsinxdx=[xcosx+sinx]0nπ=(1)n+1nπ.(2)
よってbn=πk=1n(1)k+1k.隣り合う2項を組にすると(2j1)2j=1だからb2m=mπ,b2m1=mπ.(3)limnb2n12n1=limnnπ2n1=π2.隣り合う2項を組にすると、各組の和は π

別解

解法2

方針

部分積分で an を求めた後、一般の交代和を展開せず、
a2j1+a2j=π と隣接2項を直接組にする。
奇数番目は最後の正の項を1つ加えて求める。

解答

(1) an=0nπxsinxdx=[xcosx+sinx]0nπ=(1)n+1nπ.(2)
正の整数 j についてa2j1+a2j=(2j1)π2jπ=π.よって、m 組を足せばb2m=mπ.またb2m1=b2ma2m=mπ.(3)
したがってlimnb2n12n1=limnnπ2n1=π2.

総評

部分積分と交代和の処理を問う標準問題。目安時間は15分。an の符号は cosnπ=(1)n で決まるため、ここを丁寧に確認する。bn は一般式を一つにまとめるより、奇数番目・偶数番目に分ける方がミスが少ない。 2つの解法を相互に照合し、境界値・必要十分性・符号・最終値を確認した。

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出典: 名古屋大学 1984年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。