方針
(1) は部分積分で an を求める。(2) は an=(−1)n+1nπ から、交代する整数和 ∑(−1)k+1k を奇数番目と偶数番目に分けて整理する。(3) は (2) の奇数番目の式をそのまま使う。
解答
(1)
部分積分によりan=∫0nπxsinxdx=[−xcosx+sinx]0nπ=(−1)n+1nπ.(2)
よってbn=πk=1∑n(−1)k+1k.隣り合う2項を組にすると(2j−1)−2j=−1だからb2m=−mπ,b2m−1=mπ.(3)n→∞lim2n−1b2n−1=n→∞lim2n−1nπ=2π.隣り合う2項を組にすると、各組の和は −π
別解
解法2
方針
部分積分で an を求めた後、一般の交代和を展開せず、
a2j−1+a2j=−π と隣接2項を直接組にする。
奇数番目は最後の正の項を1つ加えて求める。
解答
(1) an=∫0nπxsinxdx=[−xcosx+sinx]0nπ=(−1)n+1nπ.(2)
正の整数 j についてa2j−1+a2j=(2j−1)π−2jπ=−π.よって、m 組を足せばb2m=−mπ.またb2m−1=b2m−a2m=mπ.(3)
したがってn→∞lim2n−1b2n−1=n→∞lim2n−1nπ=2π.
総評
部分積分と交代和の処理を問う標準問題。目安時間は15分。an の符号は cosnπ=(−1)n で決まるため、ここを丁寧に確認する。bn は一般式を一つにまとめるより、奇数番目・偶数番目に分ける方がミスが少ない。 2つの解法を相互に照合し、境界値・必要十分性・符号・最終値を確認した。
冊子PDFで見る名大の積分の問題で問題集を作る
出典: 名古屋大学 1984年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。