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名古屋大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

nを3以上の自然数とし,
関数f(x)=x(xn)x2+1
x0における最大値をanとする.limnannを求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

微分関数 微分による最大最小極限計算、計算整理

方針

絶対値の中身は 0xn で非正、xn で非負になるので、まず区間を分ける。0xn では hn(x)=x(nx)/(x2+1) を微分し、分子 n(1x2)2x が単調に減少することから最大点を1つに決める。xn では値が1未満であることを確認し、n3 では前者の最大値が少なくとも1なので前者だけを採用する。最後に最大点 xn を用いて an/n の極限を取る。

解答

0xn では x(xn)0 なので f(x)=x(nx)x2+1 である。これを hn(x)=x(nx)x2+1 とおく。微分すると hn(x)=(n2x)(x2+1)2x(nxx2)(x2+1)2 であり、分子を整理して hn(x)=n(1x2)2x(x2+1)2 となる。

分子 N(x)=n(1x2)2xx0 で単調に減少する。また N(0)=n>0,N(1)=2<0 であるから、0<x<1 にただ1つの零点をもつ。その零点を xn とすると nxn2+2xnn=0 より xn=n2+11n である。したがって hn(x)x=xn で最大となる。

一方、xn では f(x)=x(xn)x2+1<1 である。n3 のとき、0xn 側では hn(1)=n121 なので、全体の最大値は hn(xn) である。よって an=hn(xn) である。

したがってann=xn(nxn)n(xn2+1)=xn(1xnn)xn2+1である。ここで xn=n2+11n1,xnn0 であるからlimnann=12である。よって 12 である。
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別解

解法2(上界と具体値ではさむ)

方針

最大点を求めず、0xn では x/(x2+1)1/2 を使って上から抑える。
一方 x=1 の値を下界に取り、はさみうちで極限を決める。

解答

0xn ではf(x)n=xx2+1(1xn).(x1)20 より 2xx2+1 だから0f(x)nxx2+112.xn では0f(x)n=x(xn)n(x2+1)<1n13<12.よって全範囲で an/n1/2 である。一方 x=1 を代入すればannf(1)n=n12n.したがってn12nann12.はさみうちによりlimnann=12.

総評

難度は10段階中5、計算量は10段階中5程度。想定時間は16分から22分程度。絶対値を区間で外し、有理関数の最大値を微分で求める問題である。採点では、0xn 側の最大点、xn 側が1未満である確認、an/n の形のまま極限を取る整理が重要である。最大値 an を完全に展開しようとすると計算が重くなる。
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出典: 名古屋大学 1981年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。