方針
各項が正なので対数を取り、vn=logan とおく。積の漸化式を一次漸化式へ変え、定常値 (loga)/(p+q) との差が公比 −q/p の等比数列になることを使う。
解答
vn=logan、L=loga とおく。条件式の対数を取るとpvn+qvn−1=L,v1=0である。定数解は L/(p+q) だからvn−p+qL=−pq(vn−1−p+qL).したがってvn−p+qL=(−pq)n−1(−p+qL),すなわちvn=p+qL{1−(−pq)n−1}.指数へ戻せばan=ap+q1{1−(−pq)n−1}.n=1 では指数が0となり、a1=1 とも一致する。
an=arn と見れば、指数だけが一次漸化式で動く
別解
解法2(指数を直接反復する)
方針
漸化式から正の p 乗根を取り、an=a1/pan−1−q/p とする。これを順に代入すると指数に有限等比和が現れる。対数を使わず、正数の累乗だけで公式を得る。
解答
条件式と各項の正値性からan=a1/pan−1−q/pである。これを繰り返し代入するとan=a1/p(a1/pan−2−q/p)−q/p=ap1−p2qan−2(−q/p)2.同様に a1=1 まで戻せばan=arn,rn=p1{1−pq+(pq)2−⋯+(−pq)n−2}.有限等比和を計算するとrn=p1⋅1+q/p1−(−q/p)n−1=p+q1−(−q/p)n−1.よってan=ap+q1{1−(−pq)n−1}.a=1 の場合も右辺は1であり、元の漸化式から得る数列と一致する。
総評
積の形の漸化式を、指数の一次漸化式へ変換する問題。目安時間は16分。公比の負号と指数 n−1 を落としやすいので、n=1,2 を元の式へ戻して確認する。対数法と直接反復の2通りで同じ指数を得た。
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出典: 名古屋大学 1983年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。