方針
正方形の隣り合う2辺を、方向角 の互いに垂直な単位ベクトルで表す。変換後の2辺の内積を計算し、長方形になるための直交条件から を決める。
解答
変換行列をとする。正方形の隣り合う辺の単位方向ベクトルをとおく。変換後が長方形となる条件はである。 は対称でだから、左辺を計算するとしたがってよって2辺はの方向である。原点から両方とも上向きに取れば正方形全体が に入る。
したがって、任意の に対し、4頂点がである正方形が答えである。
別解
解法2(倍率が保たれる2方向を見つける)
方針
係数の から角 の2方向を試す。互いに垂直な2ベクトルがそれぞれ定数倍されることを直接確認すれば、その方向を辺にもつ正方形は長方形へ移る。逆に他の方向では像の2辺が直交しないことを示す。
解答
互いに垂直な単位ベクトルを取る。直接計算するとしたがって、この2方向を辺にもつ一辺 の正方形は、辺長 、 の長方形へ移る。
他の方向がないことも確かめる。正方形の辺方向をとするとこれが0となるのは が の整数倍のときだけである。よって辺方向は に限られる。
以上より、4頂点がである正方形がすべてである。
総評
一次変換後の直交条件から正方形の向きを決める問題。目安時間は21分。辺長は任意で、求めるのは向きと頂点表示である。方向角の内積計算と、倍率8・4が保たれる2方向による方法を照合し、必要十分性まで確認した。