方針
(1) は を二項定理で展開し, から まで足して左辺を相殺させる。(2) では(1)の等式から を解き,既知の を代入して整理する。最後は5次多項式としても,因数分解された形としても確認できるようにする。
解答
(1)
二項定理より,正の整数 についてである。したがってである。これを について足すと,左辺は となる。一方,右辺はである。よって となり, が成り立つ。
(2)
(1) の等式より である。ここで を代入する。するとである。これを整理すると となる。したがって である。展開すれば であり,確かに の5次多項式である。
差を足すと中間項が消える
別解
解法2
方針
(1) は右辺を の関数と見て、隣り合う差と初期値から帰納的に示す。
(2) は を未知の5次多項式とおき、差が になるよう係数を比較する。
解答
(1) とおく。 だからまた である。したがって順に足せば となり、与えられた等式が成り立つ。
(2) とおく。 より である。また各べきの差を展開し、 の係数を比較するとよってしたがってである。因数分解するととなる。
総評
難度は10段階中5、計算量は10段階中5。目安時間は18分から22分。(1) は差 を作って足すと中間項が消えるという標準手法である。(2) は新しい発想よりも整理力が問われる。 まで正確に代入し,最後に5で割るところで係数を落とさないことが重要である。因数分解形と展開形の両方を書いておくと,5次多項式であることも確認しやすい。 2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式による説明も併記している。