方針
2つの数を順序つきの組 として数える。 なので, を満たす組は 個であり,上限 による切れ目を考えなくてよい。(2) は最大値 の定義から, では不等式が成り立ち, では成り立たないという両側評価を作って極限をはさむ。
解答
(1)
選んだ2つの数を,順序を区別して と表す。重複を許して1から までの自然数から選ぶので,全体は 通りである。
和 が をこえない条件は である。ここで なので, が をこえる心配はない。 に対して, は を満たす。したがって条件を満たす組の数は である。
よって である。
(2) とおく。まず だから,十分大きい では であり, も定義範囲に入る。このような について, の定義と最大性から かつ である。したがって となる。
これをと書く。ここで なので, である。また だから であり,これは で0に近づく。したがって上の両側評価から である。 だから である。
別解
解法2
方針
(1) は格子点を横一列ずつ数える。(2) は不等式 を2次不等式として直接解き,最大の整数 と正の解との差が1未満であることから極限を出す。
解答
(1)
順序を区別した組 は全部で 個ある。条件 を満たす組は, ごとに個である。したがってである。
(2)
はと同値である。この2次式の正の解をとおく。 より,十分大きい では である。したがって は 以下の最大の自然数であり,を満たす。
両辺を で割るとである。一方,だから,はさみうちによりである。
総評
難易度は5,計算量は4程度である。想定時間は16分から22分程度。2数は順序つきで重複を許すので全体は 通りである。 により格子点は切れず,三角形状に と数えられる。(2) は最大性から の両側評価を作る方法と,2次不等式の正の解との差が1未満であることを使う方法を示した。どちらも整数部分の誤差が で割ると消えることが本質である。