方針
半径2の円の中心を原点に置き,小円の中心が大円の周りを角 だけ動くと考える。中心の軌跡は半径3の円であり,すべらない条件から小円は中心の周りに角 だけ回転する。問題の初期位置では点 が小円の中心の外側にあるので,媒介変数表示は外向きの点に合わせる。微分して速さを に簡約し, で積分する。
解答
半径2の円 の中心を原点とし,最初に小さい円 の中心が ,点 が にあるように座標をとる。
小さい円の中心が原点のまわりを反時計回りに角 だけ動いたとき,その中心はにある。中心が動いた弧の長さは である。半径1の円がすべらずに外側を転がるので,小さい円は中心のまわりに反対向き,すなわち時計回りに角 だけ回転する。
最初に中心から外向きにある点 の座標はと表される。 のとき であり,初期位置とも一致する。
これを微分するとである。したがって速さの2乗はである。よって速さは である。
小さい円が大きい円のまわりを1周するとき, である。したがって曲線の長さ はである。
別解
解法2
方針
正しい媒介表示に3倍角の公式を使うと,点 の軌跡は というアステロイドになる。対称性により第1象限の弧長だけを積分して4倍する。
解答
大円の中心を原点,小円の中心の回転角を とする。小円は時計回りに角 だけ自転するので,点 はと表される。
3倍角の公式を用いるととなる。これは4つの尖点をもつアステロイドである。第1象限では であり,だから,速さはである。第1象限の弧長はである。軌跡は座標軸について対称だから,全長はである。
総評
難易度は7,計算量は6程度である。想定時間は26分から36分程度。小円の中心は半径3の円を動き,外側をすべらずに転がる小円は中心の公転と反対向きに角 だけ自転する。従って縦座標の自転項は である。回転方向を逆にしても偶然全長24が出る式があるため,初期接点の速度が0になることでも符号を確認したい。3倍角で軌跡がアステロイドになる解法は,対称性を使えて簡潔である。