方針
焦点を 軸上の に置く。距離の和の条件は長半径3、短半径 の回転楕円体を表す。固定した で、楕円体の円断面から半径 の球の円断面を引き、2つの断面が一致する境目で積分区間を分ける。
解答
座標をとなるように取る。条件 は、焦点間距離2、長半径3の回転楕円体を表す。短半径はだから、その内部は を固定したとき、(1)の断面円の半径の2乗は一方、球 の断面円の半径の2乗は、 で両断面が一致する境目はよりそこでとおく。範囲 では である。
対称性から の体積を2倍する。 では楕円体の断面から球の断面を引いた円環が残り、 では楕円体の断面全体が残る。したがって とおけば である。第1の積分は第2の積分はこれらを (2) に代入すると ではこの値が0となり、球が楕円体を覆う境界の場合とも一致する。
別解
解法2:楕円体全体から球との共通部分を引く
方針
まず回転楕円体全体の体積を求める。球との共通部分は、中心付近では楕円体の断面全体、外側では球の断面全体になるため、断面が一致する で積分を分ける。最後に全体から共通部分を引く。
解答
回転楕円体の半軸は だから、その体積は球 との共通部分を考える。2つの断面円が一致する位置はである。 では楕円体の断面が球の内側にあり、 では球の断面が楕円体の内側にある。したがって共通部分の体積 は、 を代入して整理すると求める体積は楕円体のうち球の外側なので、(1)から
総評
難度は10段階中8、計算量は10段階中8。焦点からの距離の和を回転楕円体へ読み替え、球との包含関係が によって変わることを断面で処理する問題である。最大の注意点は、 では球の断面が存在しないことと、中心付近では球が楕円体断面を覆うこと。境界値 を代入して体積の符号と極端な場合を検算したい。目安時間は30分。