方針
底が0と1の間なので対数関数が減少することに注意して、まず許される x の区間を求める。後半を a≦(x−1/x)/2 と直し、右辺の増加性から左端だけを評価する。
解答
0<x<1 では底 x の対数関数は減少する。真数は3x2−10x+7=(3x−7)(x−1)>0なので、与えられた不等式は3x2−10x+7≦x2と同値である。よって2x2−10x+7≦0.0<x<1 と合わせるとr≦x<1,r=25−11を得る。
次の不等式は x>0 よりx2−2ax≧1⟺a≦g(x),g(x)=21(x−x1).g′(x)=(1+1/x2)/2>0 なので、すべての x で成り立つための条件は a≦g(r) である。計算するとg(r)=21(25−11−75+11)=2825−911.したがってa≦2825−911.
別解
解法2(最も厳しい端点を直接示す)
方針
対数不等式から得る区間を確定した後、x2−2ax−1 が a に関して単調であることを使う。左端で成立する条件が区間全体に十分であることを差の因数分解で直接確認する。
解答
底が 0<x<1 なので不等号の向きが逆になりlogx(3x2−10x+7)≧2⟺2x2−10x+7≦0.したがって許される範囲はr≦x<1,r=25−11.左端 x=r でも不等式が必要だからr2−2ar≧1⟺a≦A,A=2rr2−1.逆に a≦A とする。x>0 なので、−2ax は a が小さいほど大きくなる。よって a=A の場合だけ示せば十分である。
A=(r−1/r)/2 とおくとx2−2Ax−1=x{x−x1−r+r1}=x(x−r)(1+rx1)≧0である。したがって左端の条件は区間全体に十分である。A を整理してa≦2825−911を得る。
総評
難易度6、計算量5。目安時間は18分である。底が1未満なので対数不等式を指数の不等式へ移すときに向きが逆になる。真数条件を確認し、「すべての x」を左端で処理できる根拠として増加性または差の因数分解を書く。
冊子PDFで見る名大の指数・対数の問題で問題集を作る
出典: 名古屋大学 1986年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。