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名古屋大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

0<x<1として,不等式logx(3x210x+7)2を考える.
この不等式を満たすすべてのx (0<x<1)に対して,
x22ax1が成り立つようなaの範囲を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

指数・対数方程式・不等式 同値変形、範囲評価、微分による最大最小

方針

底が0と1の間なので対数関数が減少することに注意して、まず許される x の区間を求める。後半を a(x1/x)/2 と直し、右辺の増加性から左端だけを評価する。

解答

0<x<1 では底 x の対数関数は減少する。真数は3x210x+7=(3x7)(x1)>0なので、与えられた不等式は3x210x+7x2と同値である。よって2x210x+70.0<x<1 と合わせるとrx<1,r=5112を得る。

次の不等式は x>0 よりx22ax1ag(x),g(x)=12(x1x).g(x)=(1+1/x2)/2>0 なので、すべての x で成り立つための条件は ag(r) である。計算するとg(r)=12(51125+117)=2591128.したがってa2591128.

別解

解法2(最も厳しい端点を直接示す)

方針

対数不等式から得る区間を確定した後、x22ax1a に関して単調であることを使う。左端で成立する条件が区間全体に十分であることを差の因数分解で直接確認する。

解答

底が 0<x<1 なので不等号の向きが逆になりlogx(3x210x+7)22x210x+70.したがって許される範囲はrx<1,r=5112.左端 x=r でも不等式が必要だからr22ar1aA,A=r212r.逆に aA とする。x>0 なので、2axa が小さいほど大きくなる。よって a=A の場合だけ示せば十分である。

A=(r1/r)/2 とおくとx22Ax1=x{x1xr+1r}=x(xr)(1+1rx)0である。したがって左端の条件は区間全体に十分である。A を整理してa2591128を得る。

総評

難易度6、計算量5。目安時間は18分である。底が1未満なので対数不等式を指数の不等式へ移すときに向きが逆になる。真数条件を確認し、「すべての x」を左端で処理できる根拠として増加性または差の因数分解を書く。

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出典: 名古屋大学 1986年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。