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名古屋大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

(1) だ円x24+(y2)2=1
行列(121121)によって
変換して得られる曲線の方程式を求めよ.

(2) (1)で得られた曲線上の点Pに対して,
原点Oから出てPを通る半直線上にOPOQ=8を満たすように点Qをとる.
Pがこの曲線上を動くときにQが描く曲線の方程式を求めよ.
ただし,OPは線分OPの長さを表す.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安22

行列図形と方程式 座標設定文字消去円の性質

方針

(1) は変換後を (X,Y) として元の座標を解き、楕円へ代入する。(2)は Q=(x,y) とし、同じ半直線上で距離の積が8という条件から P=8Q/Q2 と表す。

解答

(1) 変換後の座標を (X,Y) とするとX=x2y,Y=x2+y.したがって x=X+Y,y=(YX)/2 である。元の楕円へ代入すると(X+Y)24+(YX22)2=1,すなわち(X+2)2+(Y2)2=2.(2) Q=(x,y)R2=x2+y2 とおく。同じ半直線上にあり OPOQ=8 だからP=(8xR2,8yR2).これを(1)の円へ代入し、両辺に R2 を掛けると64+32x32y+6(x2+y2)=0.よって軌跡は3(x2+y2)+16x16y+32=0.

別解

解法2(極座標で距離を反転)

方針

(1) の円を極座標で表し、同じ偏角をもつ P,Q の動径を r,ρ とする。積 rρ=8 を円の方程式へ代入し、最後に直交座標へ戻す。

解答

(1) 行列による変換を成分で書くとX=x2y,Y=x2+y.和と差から元へ戻して楕円へ代入すれば(X+2)2+(Y2)2=2を得る。

(2) この円上の点 PP=(rcosθ,rsinθ)と書くとr2+4rcosθ4rsinθ+6=0.Q は同じ半直線上にあるからQ=(ρcosθ,ρsinθ),rρ=8.r=8/ρ を代入し、x=ρcosθ,y=ρsinθ と戻すと64+32x32y+6(x2+y2)=0.したがって3(x2+y2)+16x16y+32=0である。得られた円は原点を通らないので、対応する P,Q は常に一意に定まる。

総評

難易度6、計算量6。目安時間は22分である。原問題が行列変換を明示しているので行列を用いてよい。(1)では変換前後の座標を混同しない。(2)は同じ半直線上という条件から座標が正の同一倍率で対応し、動径が反比例することを明記する。

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出典: 名古屋大学 1986年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。