方針
(1) は変換後を (X,Y) として元の座標を解き、楕円へ代入する。(2)は Q=(x,y) とし、同じ半直線上で距離の積が8という条件から P=8Q/∣Q∣2 と表す。
解答
(1) 変換後の座標を (X,Y) とするとX=2x−y,Y=2x+y.したがって x=X+Y,y=(Y−X)/2 である。元の楕円へ代入すると4(X+Y)2+(2Y−X−2)2=1,すなわち(X+2)2+(Y−2)2=2.(2) Q=(x,y)、R2=x2+y2 とおく。同じ半直線上にあり OP⋅OQ=8 だからP=(R28x,R28y).これを(1)の円へ代入し、両辺に R2 を掛けると64+32x−32y+6(x2+y2)=0.よって軌跡は3(x2+y2)+16x−16y+32=0.
別解
解法2(極座標で距離を反転)
方針
(1) の円を極座標で表し、同じ偏角をもつ P,Q の動径を r,ρ とする。積 rρ=8 を円の方程式へ代入し、最後に直交座標へ戻す。
解答
(1) 行列による変換を成分で書くとX=2x−y,Y=2x+y.和と差から元へ戻して楕円へ代入すれば(X+2)2+(Y−2)2=2を得る。
(2) この円上の点 P をP=(rcosθ,rsinθ)と書くとr2+4rcosθ−4rsinθ+6=0.点 Q は同じ半直線上にあるからQ=(ρcosθ,ρsinθ),rρ=8.r=8/ρ を代入し、x=ρcosθ,y=ρsinθ と戻すと64+32x−32y+6(x2+y2)=0.したがって3(x2+y2)+16x−16y+32=0である。得られた円は原点を通らないので、対応する P,Q は常に一意に定まる。
総評
難易度6、計算量6。目安時間は22分である。原問題が行列変換を明示しているので行列を用いてよい。(1)では変換前後の座標を混同しない。(2)は同じ半直線上という条件から座標が正の同一倍率で対応し、動径が反比例することを明記する。
冊子PDFで見る名大の行列の問題で問題集を作る
出典: 名古屋大学 1986年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。