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名古屋大学 1987年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

xyz空間で点(0,0,0)(1,0,0)(0,1,0)(0,0,1)
(1,1,0)(1,0,1)(0,1,1)(1,1,1)を頂点とする立方体をAとする.
Aの点Pから平面x+y+z=0へ垂線を引き,その平面との交点をQとする.
PAを動くとき,Qの動く範囲Bの面積を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

ベクトル図形と方程式 図形的解釈面積計算ベクトル成分計算

方針

Q は立方体の平面 x+y+z=0 への正射影である。平面内に直交する2つの単位方向を取り、射影後の点を平面上の座標 (u,v) で表すと、立方体の8頂点の射影から六角形の頂点が読み取れる。あとはその六角形の面積を座標平面の多角形の面積公式で求める。

解答

平面 x+y+z=0 の法線方向は (1,1,1) である。平面内の直交する単位方向としてe1=12(1,1,0),e2=16(1,1,2)を取る。点 (x,y,z) をこの平面へ垂直に下ろしても、e1,e2 方向の成分は変わらない。したがって射影された点の平面上の座標は (u,v)=(xy2,x+y2z6) で表される。

立方体の頂点をこの座標で見ると、(0,0,0)(1,1,1) はどちらも (0,0) に移る。他の6点は(1,1,0)(0,26),(0,1,0)(12,16),(0,1,1)(12,16),(0,0,1)(0,26),(1,0,1)(12,16),(1,0,0)(12,16)である。これら6点が B の境界をなす六角形の頂点である。

ここで A=12,B0=16 とおく。六角形の頂点は順に(0,2B0), (A,B0), (A,B0), (0,2B0), (A,B0), (A,B0)である。座標平面の多角形の面積公式を用いると、符号付き和の各部分がすべて 2AB0 となるので、面積は 1262AB0=6AB0=612=3 である。したがって 3 である。

別解

解法2:見える3面の射影面積を足す

方針

立方体を平面の法線方向から見る。正射影された六角形は法線方向から見える3枚の面の射影で過不足なく分割されるので、各面の面積に法線同士のなす角の余弦を掛けて足す。

解答

射影する平面の単位法線ベクトルはn=13(1,1,1)である。立方体をこの法線方向から見ると、xy 面、yz 面、zx 面に平行な面が1枚ずつ見える。それらの正射影は内部で重ならず、合わせて射影図形 B 全体を作る。

例えば xy 面に平行な面の単位法線は (0,0,1) であるから、その面積は正射影によって(0,0,1)n=13倍になる。元の面積は1なので、射影面積は 1/3 である。他の2種類の面も同じ倍率になる。

したがってarea(B)=13+13+13=3である。

総評

難度6、計算量5、目安時間20分。立方体の正射影が六角形になることを、平面上の座標と見える3面の面積和で独立に確認した。中心へ移る2頂点を境界頂点に数えないこと、向かい合う6面を全て足さないことが注意点である。答えは 3。行列・行列式・外積は用いていない。

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出典: 名古屋大学 1987年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。