方針
は立方体の平面 への正射影である。平面内に直交する2つの単位方向を取り、射影後の点を平面上の座標 で表すと、立方体の8頂点の射影から六角形の頂点が読み取れる。あとはその六角形の面積を座標平面の多角形の面積公式で求める。
解答
平面 の法線方向は である。平面内の直交する単位方向としてを取る。点 をこの平面へ垂直に下ろしても、 方向の成分は変わらない。したがって射影された点の平面上の座標は で表される。
立方体の頂点をこの座標で見ると、 と はどちらも に移る。他の6点はである。これら6点が の境界をなす六角形の頂点である。
ここで とおく。六角形の頂点は順にである。座標平面の多角形の面積公式を用いると、符号付き和の各部分がすべて となるので、面積は である。したがって である。
別解
解法2:見える3面の射影面積を足す
方針
立方体を平面の法線方向から見る。正射影された六角形は法線方向から見える3枚の面の射影で過不足なく分割されるので、各面の面積に法線同士のなす角の余弦を掛けて足す。
解答
射影する平面の単位法線ベクトルはである。立方体をこの法線方向から見ると、 面、 面、 面に平行な面が1枚ずつ見える。それらの正射影は内部で重ならず、合わせて射影図形 全体を作る。
例えば 面に平行な面の単位法線は であるから、その面積は正射影によって倍になる。元の面積は1なので、射影面積は である。他の2種類の面も同じ倍率になる。
したがってである。
総評
難度6、計算量5、目安時間20分。立方体の正射影が六角形になることを、平面上の座標と見える3面の面積和で独立に確認した。中心へ移る2頂点を境界頂点に数えないこと、向かい合う6面を全て足さないことが注意点である。答えは 。行列・行列式・外積は用いていない。