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名古屋大学 1988年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

原点Oを中心とする球面x2+y2+z2=1C,平面y=1αとする.
0<a<π2の定数aと点A(0,1,0)に対して,
次の条件を満たす球面C上の点P全体のなす集合をMとする.
AOP<π2であって,
平面αと点PにおけるCの接平面βとのなす角
αの法線とβの法線とのなす角)がaである.

(1) Mはどのような集合であるか,aを用いて表せ.

(2) 平面px+yz+qcosa=0Mとが共有点をもつためのpqの満たす条件を求め,
(p,q)の存在範囲を図示せよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安25

ベクトル図形と方程式 座標設定内積の利用軌跡

方針

球面上の点 P=(x,y,z) では、接平面の法線が OP になる。平面 y=1 の法線との角から y=cosa、さらに AOP<π/2 から y>0 を選ぶ。こうして M を平面上の円として表し、(2) は xz 平面内の円と直線の距離条件に直す。

解答

(1)

P=(x,y,z) とする。球面上なのでx2+y2+z2=1.平面 α:y=1 の法線は (0,1,0)、点 P における球面の接平面 β の法線は (x,y,z) である。2法線のなす角が a であることからy=cosa.一方、A=(0,1,0) なのでOAOP=y.AOP<π/2 より y>0。したがってy=cosa.球面の式へ代入するとx2+z2=sin2a.よってM: y=cosa,x2+z2=sin2aであり、M は平面 y=cosa 上で中心 (0,cosa,0)、半径 sina の円である。

(2)

M 上で y=cosa を平面の式へ代入するとpxz+q=0.したがって、xz 平面の円x2+z2=sin2aと直線 pxz+q=0 が共有点をもつ条件を求めればよい。

原点からこの直線までの距離はqp2+1.これが円の半径以下であることが必要十分だからq2(p2+1)sin2a.すなわちsinap2+1qsinap2+1.境界を含む、上下2曲線にはさまれた領域が求める存在範囲である。

別解

解法2:円を三角関数で媒介する

方針

角の条件から M を円と決めた後、その円を P=(sinacosθ,cosa,sinasinθ) と媒介表示する。平面条件は pcosθsinθ=q/sina となるので、左辺の取り得る範囲を合成して共有点条件を得る。

解答

(1)

平面 y=1 の法線は OA、点 P での球面の接平面の法線は OP である。両者のなす角が a、かつ AOP<π/2 なのでOAOP=OAOPcosa=cosa.左辺は Py 座標である。よってy=cosa,x2+z2=sin2a.したがって M は解法1で述べた円である。

(2)

この円上の点をP(θ)=(sinacosθ, cosa, sinasinθ)と表す。平面の式へ代入するとsina(pcosθsinθ)+q=0.(1)正の数 R=p2+1 と角 φcosφ=pR,sinφ=1Rで定めればpcosθsinθ=Rcos(θ+φ).したがって左辺の取り得る範囲はp2+1pcosθsinθp2+1.(1)を満たす θ が存在するための必要十分条件はqsinap2+1.ゆえにq2(p2+1)sin2aである。

総評

難度は10段階で6、計算量は10段階で5程度。試験場では20〜25分が目安である。接平面の法線が半径方向であることを使えば、空間図形は y=cosa 上の円へ一気に簡約できる。AOP<π/2y=cosa の符号を選ぶ条件なので省略しない。(2) は円と直線の距離、または三角関数の合成のどちらでもよい。図示では不等号の向きを確認し、双曲線の外側ではなく上下の境界曲線にはさまれた部分を塗る。

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出典: 名古屋大学 1988年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。