方針
の動く範囲は、直方体 を平面 に垂直に正射影した図形である。法線方向は なので、座標面に平行な3種類の面はいずれも射影で面積が 倍になる。直方体を法線方向から見ると、3方向の面の射影が を過不足なく埋めるため、 の寄与を足せばよい。
解答
点 から平面 へ垂線を下ろした点が であるから、 は直方体 のこの平面への正射影である。平面 の法線方向は であり、単位法線ベクトルは である。
直方体をこの法線方向から見ると、境界を作るのは座標面に平行な3種類の面である。 平面に平行な面の面積は であり、その面の法線方向は である。したがって正射影による面積の倍率は である。よってこの方向の面からの面積の寄与は である。
同じように、 平面に平行な面の面積は 、 平面に平行な面の面積は であり、いずれも射影倍率は である。したがってそれぞれの寄与は である。
これら3方向の射影は内部で重ならず、合わせて 全体を作る。したがって である。
別解
解法2:3本の射影辺が作る六角形を分解する
方針
射影面内に直交座標を置き、直方体の3本の辺の射影ベクトルを求める。得られる六角形を、2本ずつの射影辺で作る3個の平行四辺形に分けて面積を足す。
解答
平面 内の直交する単位方向をとする。平面内の座標をこれらの方向の成分で表すと、長さ の3本の辺の射影はそれぞれである。
射影図形 は、この3方向の線分を辺にもつ六角形である。この六角形は、、、 を2辺とする3個の平行四辺形に分けられる。それぞれの面積を底辺と高さから計算するととなる。したがってである。
総評
難度7、計算量6、目安時間24分。3種類の見える面の正射影面積を足す方法と、3本の射影辺が作る六角形を平行四辺形に分ける方法で を確認した。向かい合う面を二重に足さないことが重要である。行列・行列式・外積は用いていない。