方針
から共通の2次方程式を作る。(2)は の整数性を確認してから、漸化式を偶奇で追う。
解答
(1)
まず である。したがって は2次方程式 の2つの解である。よって のいずれについても が成り立つ。 を正整数とする。 であるから は0でない。したがって上の式に を掛けて を得る。ここに と をそれぞれ代入するとである。両式を加えて となる。これで(1)が示された。
(2) とおく。、 であり、(1)より が成り立つ。初めの2項 は整数であり、この漸化式の右辺は整数から作られるので、すべての は整数である。
次に偶奇を調べる。漸化式から であるから、 は偶数である。したがって と は偶奇が同じである。特に は奇数なので、 もすべて奇数である。
よって、すべての正整数 に対して である。
別解
解法2
方針
と を使う対称式の恒等式から漸化式を直接導く。その漸化式で整数性と奇数性を同時に帰納する。
解答
(1) 恒等式にこの2つの値を代入するとを得る。
(2)
とおくとはいずれも奇数である。(1)より が奇整数なら右辺も奇整数だから、数学的帰納法により
すべての正整数 について は奇数である。
総評
2つの数を直接累乗するのではなく、和と積から満たす2次方程式を作る問題である。目安時間は12分。採点上は、、 の確認、 を掛けるときに が0でないこと、さらに「奇数」と言うために が整数であることを明記したい。偶奇だけを追って整数性を省くと論証が弱くなるので注意する。 2解法の結論、端点、等号条件を独立に照合した。行列・行列式・外積・固有値・対角化を用いず、高校数学の範囲内で完結させた。