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名古屋大学 1993年度 前期日程 第2次学力試験 確率理系数学 第4問(a)

さいころを続けて投げるとき、出る目の総和がn回目に初めて自然数xより大きくなる確率をPn(x)と書く.

(1) P2(x)を求めよ.

(2) Pn+1(x) (x>6)Pn(x)Pn(x1)を用いて表せ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

確率 数え上げ状態分類確率漸化式

方針

2回の出目を(i,j)とし、ix<i+jを満たす格子点を数える。(1)x6x>6で分ける。(2)は最初の出目を固定して残りの試行へ帰着する。

解答

(1) 1回目、2回目の出目をi,jとする。2回目に初めてxを超える条件はix<i+j.1x6では、i=1,,xに対してj6x+i通りある。したがってP2(x)=136i=1x(6x+i)=x(13x)72.7x11ではixは自動的に成り立つ。i+j>xとなる格子点数は1+2++(12x)=(12x)(13x)2だから、P2(x)=(12x)(13x)72.x12では2投の和がxを超えない。以上よりP2(x)={x(13x)72(1x6),(12x)(13x)72(7x11),0(x12).(2) x>6なら最初の1投ではxを超えない。最初の出目がjのとき、残るn投で初めてxjを超える確率はPn(xj)である。よって全確率よりPn+1(x)=16{Pn(x1)+Pn(x2)++Pn(x6)}.

別解

解法2

方針

(1)では「2投の和がxを超える確率」から「1投目ですでに超える確率」を引く。さいころの和の三角分布を使う。(2)では最初の出目による事象分割を確率木として読む。

解答

(1) 出目をX1,X2とする。P2(x)=Pr(X1+X2>x)Pr(X1>x)である。ただし右辺第2項の事象は第1項に含まれる。

1x6では、X1+X2xとなる組は1+2++(x1)=x(x1)2通りであり、Pr(X1>x)=6x6である。ゆえにP2(x)=1x(x1)726x6=x(13x)72.7x11ではPr(X1>x)=0で、和がxを超える組が(12x)(13x)2通りだから同じ場合分けを得る。x12では0である。

(2) 最初の枝を出目1,,6に分ける。各枝の確率は16で、枝jの後に必要な事象は「残りn投で初めてxjを超える」である。したがってPn+1(x)=16j=16Pn(xj).

総評

難度は5、計算量は4。「初めて超える」ため、2投の和だけでなく1投目がx以下という条件が必要である。直接格子点を数える方法と、累積確率の差を取る方法を照合した。(2)x>6により最初の1投では超えないことが保証され、6項の平均になる。

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出典: 名古屋大学 1993年度 前期日程 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。