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名古屋大学 1994年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

xyz空間内で,0<a<1である実数aに対し,
A(0,0,0)B(1a,0,0)C(0,1,a)を頂点とする三角形を考える.
この三角形をz軸のまわりに1回転してできる立体の体積を最大にするaを求めよ.
またそのときの体積を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

積分微分図形と方程式 体積計算座標設定微分による最大最小

方針

三角形上の点を高さzで切る。0zaでは,切り口はy=z/a上の線分で,xの最大値は相似比から(1a)(1z/a)になる。
この線分をz軸のまわりに回すと,内半径と外半径の差から断面積はπxmax2になる。体積はzで積分し,最後にa(1a)20<a<1で最大化する。

解答

三角形ABC上の点は,B方向とC方向の係数を用いて s(1a,0,0)+t(0,1,a) と書ける。ただしs0t0s+t1である。この点のz座標はatなので,zを固定すると t=za である。したがって0zaで切った線分は y=za,0x(1a)(1za) で表される。

この線分をz軸のまわりに回転する。y=z/aは一定で,線分の左端の半径はz/a,右端の半径は(za)2+{(1a)(1za)}2である。よって断面は円環であり,その面積はπ[(za)2+{(1a)(1za)}2(za)2]=π(1a)2(1za)2である。

したがって体積はV=0aπ(1a)2(1za)2dzである。u=1z/aとおくと,V=π(1a)2a01u2du=π3a(1a)2である。

あとは0<a<1a(1a)2を最大にすればよい。 dda{a(1a)2}=(1a)22a(1a)=(1a)(13a) である。したがって0<a<1で増減はa=1/3を境に増加から減少へ変わる。よって最大となるのは a=13 である。

そのときの体積はV=π313(23)2=4π81である。

別解

解法2

方針

高さごとの円環断面で体積を求めた後、最大化には微分を使わず相加相乗平均を用いる。等号条件から a を直接決定する。

解答

高さ z で三角形を切るとy=za,0x(1a)(1za)である。この線分を z 軸のまわりに回すと、内半径 z/a、外半径(za)2+(1a)2(1za)2の円環になる。よって断面積はπ(1a)2(1za)2でありV=0aπ(1a)2(1za)2dz=π3a(1a)2.ここで正の3数a,1a2,1a2の和は1である。相加相乗平均より13a(1a2)23,したがってa(1a)2427.等号はa=1a2すなわち a=1/3 のときに限る。ゆえにa=13,Vmax=4π81.

総評

難度は6、計算量は5。回転断面が円板ではなく円環になること、端点、最大化の等号条件を確認した。 2解法の結論を照合し、定義域、端点、必要十分性、等号条件を再確認した。 図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式も併記している。

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出典: 名古屋大学 1994年度 前期日程 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。