方針
被積分関数を展開して の2次式に整理する。最小値は2変数の平方完成で求め、等号条件まで確認する。
解答
(1)
まず二乗を展開する。 である。したがってよって である。
(2) 、 とおく。すなわち 、 として(1)の式へ代入すると となる。さらに である。右辺の平方の項はいずれも0以上なので である。
等号が成り立つには が必要十分である。よって 、、すなわち である。したがって最小値は で、それを与える値は である。
別解
解法2
方針
最小点で残る2次式を とおく。を直接確かめ、交差項が消える形に平方の積分を分ける。
解答
(1)
展開して項別に積分すると(2)とおく。直接計算により とおけば交差項の積分は上の2式により0だから等号は が恒等的に0、すなわち のときに限る。
よって最小値はであり、そのとき
総評
二乗積分を展開して2変数2次式の最小化に帰着する標準問題である。目安時間は15分。(1)の積分で係数を落とさないこと、(2)で得た候補が局所的な候補でなく全体の最小であることを平方完成で示すことが採点上の要点になる。連立条件だけで終えると最小性の説明が不足しやすい。順に平方完成する別解は計算の見通しがよく、検算にも向いている。 2解法の結論、端点、等号条件を独立に照合した。行列・行列式・外積・固有値・対角化を用いず、高校数学の範囲内で完結させた。