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名古屋大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

曲線x=logy (y>0)を考える.
この曲線上の点Pにおける法線とx軸との交点をQPQの中点をRとおく.

(1)Pが曲線上を動くとき,Rの描く軌跡が満たす方程式を求めよ.

(2) (1)の軌跡,x軸,2直線x=12およびx=2+log2で囲まれた図形の面積を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

微分積分図形と方程式 接線・法線軌跡面積計算

方針

曲線 x=logy 上の点を P=(logu,u) とおく。dy/dx=u から法線の傾きを求め,x 軸との交点 Q を出す。中点 R=(X,Y)X=logu+u2/2,  Y=u/2 と表されるので,u=2Y を代入して軌跡を得る。面積は軌跡を X=X(Y) と見て,YdX を計算する。

解答

(1)

曲線上の点 PP=(logu,u)(u>0) とおく。曲線 x=logy について dxdy=1y であるから,y=u における接線の傾きは dydx=u である。したがって法線の傾きは 1u である。

P を通る法線は yu=1u(xlogu) である。この法線と x 軸との交点を Q とする。y=0 を代入すると u=1u(xlogu) なので x=logu+u2 である。よって Q=(logu+u2,0) である。 R=(X,Y)P,Q の中点だからX=logu+logu+u22=logu+u22,Y=u2である。u=2Y を代入して X=2Y2+log(2Y)(Y>0) を得る。したがって,求める軌跡は x=2y2+log(2y)(y>0) である。

(2)

(1) の軌跡を x=2y2+log(2y) と見る。右辺を y で微分すると dxdy=4y+1y>0 なので,軌跡は y>0 で右上がりに進む。

境界の2直線に対応する y を求めると,y=1/2 のとき x=2(12)2+log1=12 であり,y=1 のとき x=2+log2 である。したがって求める面積は,x 軸から軌跡までの高さ y を用いて ydx で表される。x=x(y) として変数を y に直すとS=1/21ydxdydy=1/21y(4y+1y)dyである。よって S=1/21(4y2+1)dy=[43y3+y]1/21 である。計算すると(43+1)(4318+12)=73(16+12)=7323=53となる。したがって求める面積は 53 である。

軌跡と求める面積

別解

解法2

方針

軌跡は媒介変数 u から同じように求める。面積は ydx を直接計算せず、
部分積分で端の長方形から xdy を引く形にする。

解答

(1)
P=(logu,u)u>0 とおく。法線の傾きは 1/u なのでQ=(logu+u2,0).中点 R=(x,y)x=logu+u22,y=u2.u=2y を代入してx=2y2+log(2y),y>0を得る。

(2)
2本の縦線に対応する端点は(x,y)=(12,12),(2+log2,1)である。部分積分によりydx=[xy]1/211/21xdy.ここで x=2y2+log(2y) だから[xy]1/21=74+log2,1/21xdy=1/21{2y2+log(2y)}dy=112+log2.よって求める面積は74112=53である。

総評

難度は10段階中6、計算量は10段階中5。目安時間は20分前後。x=logy は通常の y=f(x) ではないため,接線の傾きを出すときに dy/dx=y と読み替える必要がある。法線の x 軸との交点を出した後,中点の座標を媒介変数で持つと軌跡の消去が簡単になる。面積では,軌跡を x=x(y) と見て ydx を使うのが自然であり,対応する端点 y=1/2,1 の確認が採点上の要点である。 2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式による説明も併記している。

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出典: 名古屋大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。