方針
(1) は52枚から 枚を選ぶ全事象を分母にし、ハートから 枚、ハート以外から 枚を選ぶ。(2)(i)は、 枚のハートを1つの連続したブロックとして扱い、ブロック内部とその他のカードの並べ方を数える。(2)(ii)は、先に非ハート 枚を並べ、その間と両端にできる 個の隙間から、ハートを入れる場所を 個選ぶ。
解答
(1)
52枚から 枚を抜き出す方法は 通りである。
このうちハートが 枚であるためには、13枚のハートから 枚を選び、残り 枚を39枚のハート以外から選べばよい。したがって、そのような選び方は 通りである。
よって求める確率はである。ただし、 が を満たさない場合は確率0である。
(2)
(i)
まず とする。 枚のハートが連続して並ぶためには、 枚のハートを1つのかたまりとして考えればよい。
ハート以外の 枚を並べると、その前後と間に、ハートのかたまりを入れる位置が 通りある。ハート以外の並べ方は 通り、かたまりの中のハートの並べ方は 通りである。
したがって条件を満たす並べ方は 通りである。全体の並べ方は 通りなので、確率は である。
なお の場合はハートがないので、条件は自動的に満たされ、確率は1である。
(ii)
まず 枚のハート以外のカードを一列に並べる。この並べ方は 通りである。この列の両端とカードの間には、ハートを入れられる場所が 個ある。
どのハートの隣もハート以外であるためには、同じ場所に2枚以上のハートを入れてはいけない。したがって、 個の場所から 個を選び、そこにハートを1枚ずつ入れる。場所の選び方は 通りで、ハートの並べ方は 通りである。
条件を満たす並べ方は 通りである。全体の並べ方 通りで割るとである。
ただし のときは、ハートを互いに隣り合わないように入れる場所が足りないので、確率は0である。
別解
解法2(ハートの位置だけを選ぶ)
方針
カードの種類をいったん忘れ、
個の位置からハートの位置 個を選ぶ等確率な模型に直す。
連続ブロックの開始位置と、隣接しない位置の選び方を数える。
解答
(1)
枚の位置のうちハートになる 枚を考える通常の超幾何分布からただしの外では確率は0である。
(2)
(i)
個の位置からハートの位置 個を選ぶ方法は
通りで、どれも等確率である。
のとき、連続する 個の位置の開始点はの 通りだからこれはとも書ける。 では確率1とする。
(ii)
ハートの位置をとする。隣り合わない条件は である。と置けばよって有利な位置集合は 通りであり なら有利な位置集合はなく、確率は0である。
総評
難度5、計算量5。いずれも標準的な組合せだが、カードは区別されるものとして並べ方を数える点に注意する。(1)は の可能範囲を明記すると答案が正確になる。(2)(i)はハート全体を1ブロックにまとめる方法、(2)(ii)は非ハートを先に並べて隙間を選ぶ方法が定石である。特に(ii)では のとき確率0になる境界条件を忘れやすい。目安は16分程度。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、場合分け、等号条件を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。