方針
条件は「ある1種類の数がちょうど3枚、残りはそれと異なる種類で、しかも残り同士も種類がすべて異なる」という意味である。まず3枚そろう数を選び、その4枚のうち3枚を選ぶ。残り 枚は他の9種類から 種類を選び、それぞれ4枚のうち1枚を選ぶ。(2)は得られた式の隣接比 を整理する。(3)はこの比が1をまたぐ位置を調べ、増加から減少へ変わる を決める。
解答
(1)
取り出す全体の場合の数は である。
条件を満たす取り出し方を数える。まず、3枚そろう数を選ぶ方法は10通りである。その数が書かれたカードは4枚あるので、そのうち3枚を選ぶ方法は 通りである。
残り 枚は、この数とは異なり、互いにも異なる数でなければならない。したがって、残りの9種類の数から 種類を選び、それぞれについて4枚のうち1枚を選ぶ。これは 通りである。
よってである。
(2)
(1)の式から を計算する。定数 は打ち消し合うのでである。ここでであり、さらに だから である。
(3) であるから、 なら 、 なら である。
(2) の式を用いるとであり、である。さらに、分母が正であることに注意すると左辺の2次式は で単調に増加し、 で負、 で正である。
したがって は までは増加し、 以後は減少する。
したがって を最大にする は である。
別解
解法2(取り出す順序を付けて数える)
方針
同時に取り出す代わりに、取り出した 枚へ仮に順序を付ける。3枚が入る位置、同じ数、実物のカード、残りの異なる数を順に選び、全順列数で割る。
解答
(1)
枚に仮の順序を付ける。全事象は通りである。3枚が同じ数になる位置は 通り、その数は10通り、その数の実物カード3枚を順序付きで置く方法は 通りである。
残りの 個の位置には、他の9種類から異なる種類を順序付きで選び、各種類の実物カードを1枚選ぶ。これは通りである。したがって階乗を整理するととなる。
(2)
隣接項を割ると(3)
では分母が正であり、左辺は で 、 で5であり、 では単調に増加する。ゆえに は まで増加し、その後は減少する。したがって最大にする値はである。
総評
重複カードの条件を正確に読むことが最重要の数え上げ問題である。目安時間は15〜20分。「3枚同じ」数はちょうど3枚であり、残りに同じ数の4枚目を含めない点に注意する。残り 枚は種類がすべて異なるため、種類を選んでから各種類の4枚のうち1枚を選ぶ。最大値判定は を直接比較するより、隣接比 が1をまたぐ位置を見るのが効率的である。