方針
6乗根を6種類に分け、それぞれの出現回数を文字で置く。 は含まれないのでその個数を0とし、実部と虚部の和がともに0である条件を立てる。(1)は、もし または が含まれないと仮定すると、実部・虚部の条件から の個数が0になり矛盾することを示す。(2)は の個数方程式を解き、最後に同じ値をもつ項を含む数列の並べ方を数える。
解答
(1)
6乗根をと並べる。
それぞれの出現回数を とおく。ここで は含まれないので、その個数は0である。また が含まれるので である。
和が0であることから、虚部を比較して を得る。また実部を2倍して比較すると である。
まず が含まれないと仮定する。これは を意味する。虚部の式から である。これを実部の式に代入すると すなわち となる。しかし 、 なのでこれは不可能である。したがって は必ず含まれる。
同様に、 が含まれない、すなわち と仮定すると、虚部の式から である。これを実部の式に代入して すなわち となり、やはり に反する。よって も必ず含まれる。
(2) とし、(1)と同じ記号を用いる。条件は である。
虚部の式から である。これを実部の式に代入すると より である。さらに である。
したがって個数の総和は である。 なので、 は正の整数である。上式から は偶数でなければならず、可能なのは だけである。したがって である。
つまり、6個の項はに限られる。これらを数列として並べる通り数は、同じものが2個ずつあるので である。
別解
解法2(6乗根の二次関係を使う)
方針
原始6乗根 に対する
を使い、6種類の根を の一次式で表す。
和の定数項と の係数を比較して個数を決める。
解答
とする。
6乗根を とし、
その出現回数を と置く。
条件より からしたがって和が0である条件は(1)
が含まれないなら であり、
第1式は となって に反する。
また が含まれないなら である。
第2式から 、これを第1式へ入れるととなり、やはり に反する。
よってはいずれも含まれる。
(2)
のもとで2式を解くと総数が6だから は正の整数なので、唯一の可能性はしたがって3種類が2個ずつであり、数列の個数はである。
総評
難度6、計算量6。6乗根を図形的に見るだけでなく、出現回数を置いて実部・虚部の条件に落とすのが確実である。採点上は、 の個数を0、 の個数を正として扱うこと、(1)で片方がないと仮定して矛盾を出すことが重要である。(2)では個数分布が一意に決まることを示したうえで、最後に「数列」なので順序の並べ方 を数える。目安は20分程度。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、場合分け、等号条件を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。